３月22日、シンシナティ・レッズは、３人の選手をメジャーリーグのキャンプからマイナーリーグのキャンプへ移すことを発表した。

　そのうちの２人は、レッズ傘下のマイナーリーグで開幕を迎えるはずだ。けれども、あとの１人、マイク・フォードは、解雇あるいは自ら退団となるだろう。

　フォードは、31歳の一塁手だ。メジャーリーグ１年目の2019年は、ニューヨーク・ヤンキースで50試合に出場し、12本のホームランを打った。その後の３シーズンは計101試合で８本塁打ながら、シアトル・マリナーズでプレーした昨年は、83試合で16本塁打を記録した。2019年のホームランは11.9打数/本、2023年は13.7打数/本だ。

　先月下旬、フォードは、レッズとマイナーリーグ契約を交わし、ノン・ロースター・インバイティ（キャンプ招待選手）として、スプリング・トレーニングに参加していた。

　今春の打率.455（33打数15安打）と出塁率.486は、どちらも、レッズで15打席以上のなかで最も高い。10試合中、無安打は１試合しかなく、３月13日以降は５試合とも２安打以上。また、ホームランは３本打っている。13日に１本、21日に２本だ。

　どうやら、レッズは、フォードではなく、同じ左打者のニック・マルティニを開幕ロースターに入れるらしい。

　マルティニは、６月下旬に34歳の誕生日を迎える。2022年は、韓国でプレーした。昨年２月にレッズとマイナーリーグ契約を交わし、AAAの93試合で打率.275と出塁率.393、15本塁打（23.0打数/本）を記録し、８月下旬に昇格した。メジャーリーグでは、29試合で打率.264と出塁率.329、６本塁打（12.0打数/本）。今春は打率.194（36打数７安打）と出塁率.311だが、ホームランはチーム最多タイの４本を数える。

　フォードのポジションは、一塁に限られる。マイナーリーグでは、三塁の守備についたこともあるが、通算でも20試合に満たず、2021年が最後だ。一方、マルティニは、外野と一塁を守る。