家事、育児、仕事にと大忙しな日常に、オリジナルのパーティー料理やホールケーキを並べたいハレの日に。姫路市御立東の「cielo」はシーンに合わせて利用できる弁当、惣菜、丼とスイーツ、バースデーケーキ、オードブルのテイクアウトショップです。

忙しい人の救世主に

住宅街にある工房を備えた自宅ショップに到着。

今年6月にショップをオープンした中村翔子さんは、姫路市内のパティスリーでパティシエ―ルとして経験を積み、飲食店で働いていたことも。小学生の母親でもある中村さん。「私自身もそうだったけれど、世の中のお母さんって大変。特に小さい子がいると」と話し、多忙なときにサポートできればと考えています。

イタリア語で空を表す「cielo」は、ショップが広がり、人と繋がっていけるようにと願いを込めて。外観には星や月のオブジェが飾られ、空の様子が感じ取れますね。

弁当や惣菜や丼は救世主的な役割を果たす同店とあって、手ごろな価格。毎週来店する近隣の人もいるそう。

弁当は日替わりで、基本的にメインが肉と魚の2種。ユニークな取り組みなのは、お客さんがメニューを決められること（先着順で）。例として、9月6日の弁当を一番最初に予約した人が「ミートローフにしてください」と言えば、その日の弁当（肉）はミートローフに決定！となります。同じように弁当（魚）も丼も先着リクエスト制。丼はビビンバやタコライスなどが人気のよう。

この日の弁当（魚）はアクアパッツァ。ということは、このメニューをリクエストしたおしゃれな人がいるわけですか、と千姫、驚く。

タラの塩味とアサリのうま味にセミドライトマトが加わって、美しく調えられた味に。彩りも工夫され、野菜もたっぷり。主に米や野菜は姫路市夢前町の中村さんの実家で手間暇かけて育てられたもの。

「バラエティーに富んだリクエストに応える」って面白い。自信がないと対応できないですもんね。中村さんは「趣味だけれど、こだわって料理やケーキを作っていた父親の影響を受けている」と原点を話します。

あっさりしていると好評の生クリーム

バースデーケーキのさまざまな要望にも向き合い、「『できない』とは言わないようにしています」

生クリームは脂肪分が少ない植物性で、白砂糖を使用せず、添加物もできるだけ使っていません。

生クリームはあっさりしていて、フルーツのみずみずしさも引き立ちます。生地はややしっとり。見た目のシンプルさもカッコいい。

バースデーケーキもオードブルも予算や希望を伝えて、オリジナルに！

イベントへの出店も増えてきたほか、月に1度は自宅ガーデンで「朝マルシェ」を開催し、弁当や惣菜、パウンドケーキ、タルト、マフィンといった焼き菓子を販売しています。

販売と購買の関係だけでなく、弁当やスイーツの完成前からコミュニケーションを取れるのって、とても素敵。