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【その広大さ、パワード級!!】ウルトラマンも訪れた!映画大国・アメリカを冒険してみよう!!

二重作昌満博士(文学)/PhD(literature)

こんにちは!

文学博士の二重作昌満(ふたえさく まさみつ)です。

寒い日が続いておりますが、

皆様お元気でいらっしゃいますか?

ベッドから出るのも外出するのも億劫になるこの時期。

自宅でおくつろぎの方もいらっしゃるかと存じます。

そこで皆様には、記事を通じてちょっぴり小旅行を楽しんで頂ければと思います。

今回のお話の舞台は、映画大国・アメリカ。

皆様は、映画やアメリカと聞くと、何を思い浮かべますか?

ワシントンD.C(2012年 筆者撮影)
ワシントンD.C(2012年 筆者撮影)

ハリウッド? ディズニー? トム・クルーズ? アイアンマン?

記事のタイトルのとおり、アメリカではたくさんの映画が撮影され、

私達が暮らす日本でも数多くのハリウッド映画を観ることが出来ます。

そこで今回は、アメリカ本土にある観光スポットの中で、

特に映画に縁の深い2つの場所をご紹介します。

映画好きな方もそうでない方も、ゆっくりと記事を楽しんでくださいね。

☆ウルトラマンもやってきた?映画の都・ロサンゼルスを歩いてみよう♪

「ところで、ウルトラマンとアメリカってなんの関係があるの?」と疑問を持たれる方も多いと思います。

かつてハワイで発売・提供された復刻版ソフビ人形(筆者撮影)
かつてハワイで発売・提供された復刻版ソフビ人形(筆者撮影)

実は、アメリカでもウルトラマンシリーズがつくられていた時期がありました。アメリカ本土ではシリーズ第1作『ウルトラマン(1966)』が放送されていた他、ハワイでは『ウルトラセブン(1967)』が1970年代に放映されていた等、過去に日本で放送されたウルトラマンシリーズはアメリカでも放送されていました。そんな中、アメリカ初の米国産ウルトラマンが登場したのは1987年のこと。『ULTRAMAN THE ADVENTURE BEGINS(日本語タイトル:ウルトラマンUSA)』と題した長編アニメーション映画として、全米各テレビ局で放送されました。

ウルトラマンUSA(左よりベス、スコット、チャック 筆者撮影)
ウルトラマンUSA(左よりベス、スコット、チャック 筆者撮影)

アメリカのアニメ制作会社ハンナ・バーベラ・プロダクション(『トムとジェリー』の会社です)と円谷プロダクション(ウルトラマンの制作会社)の提携でつくられた本作の視聴率は好評だったようで、同時期の子ども向け映画としては第3位の高視聴率だったとか。

ウルトラマンパワード展開当時商品(筆者撮影)
ウルトラマンパワード展開当時商品(筆者撮影)

その後、今度は実写作品という形で、ハリウッドでウルトラマンが制作されることとなり、ケイン・コスギさん主演でビデオ作品『ULTRAMAN(日本語タイトル:ウルトラマンパワード)』が1993年に発表されました。海外向けにリメイクされたウルトラマンとバルタン星人等の怪獣達がアメリカを舞台に戦う内容ですが、本作第1話でバルタン星人が襲撃した場所が、ここロサンゼルスでした。

ロサンゼルス市内(2017年 筆者撮影)
ロサンゼルス市内(2017年 筆者撮影)

さて、ロサンゼルスは米国カリフォルニア州にある市であり、その1地区として皆様がご存知のハリウッドがあります。

「映画の都」として世界的に有名なハリウッドには、毎年アカデミー賞の受賞式が行なわれる「ドルビーシアター(DOLBY THEATRE)」や、数々の映画のワールドプレミア(世界初上映)が行なわれる「TCL・チャイニーズ・シアター(TCL Chinese Theatre)」があります。

ドルビーシアター(2017年 筆者撮影)
ドルビーシアター(2017年 筆者撮影)

TCL・チャイニーズ・シアター(2017年 筆者撮影)
TCL・チャイニーズ・シアター(2017年 筆者撮影)

また、チャイニーズ・シアター周辺を歩いていると、地面に刻まれている歴代スター達の名前と手形。ここはご存知「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム(Hollywood Walk of Fame)」です。 

ジョニー・デップさんの手形と足形(2017年 筆者撮影)
ジョニー・デップさんの手形と足形(2017年 筆者撮影)

日本からも三船敏郎さんをはじめ、たくさんのスター達の名前が刻まれていますが、中にはゴジラやミッキーマウス等のキャラクター達の名前も・・・。

是非、お気に入りのスター達を探してみてくださいね。

(※WARNING!旅の注意点)

ハリウッドには世界中から観光客が訪れます。それ故、金銭目的で観光客を巻き込んだ犯罪が起こりうる場所でもあります。現地のガイドさんによれば、人気キャラクターやハリウッドスターの格好をして観光客に近づき、一緒に写真を撮影した後にお金を要求してくるという手口も横行しているそうです。自身の安全と持ち物は自分で責任を持ってください。また、ここは異国の地です。同伴者、特にお子様から絶対に目を放さないようにしてください。

ドルビーシアター(DOLBY THEATRE)
住所:6801 Hollywood Blvd, Hollywood, CA 90028
電話番号:+1 323-308-6300
公式サイト:https://www.dolby.com/movies-tv/dolby-theatre/(外部リンク)

TCL・チャイニーズ・シアター(TCL Chinese Theatre)
住所:6925 Hollywood Blvd, Los Angeles, CA 90028
電話番号:+1 323-461-3331
公式サイト:http://www.tclchinesetheatres.com/(外部リンク)

☆実は映画の聖地?!ワシントンD.C.にあるスミソニアン博物館とは?

皆様は、アメリカの首都・ワシントンD.C.をご存知でしょうか?

「行ったことはないけど、名前だけなら知ってるよ!」という認識で全く差し支えございません。

ホワイトハウス(2012年 筆者撮影)
ホワイトハウス(2012年 筆者撮影)

リンカーン記念堂内にてリンカーン像(2012年 筆者撮影)
リンカーン記念堂内にてリンカーン像(2012年 筆者撮影)

ワシントンD.C.には、アメリカの政治拠点であるホワイトハウスのほか、スミソニアン博物館、リンカーン記念堂等、数多くの有名観光スポットが集結しています。

※これらの観光地は徒歩で移動できる距離ですが、1日ではとても全てを網羅できません(汗)。

ホワイトハウス(The White House)
・住所:1600 Pennsylvania Avenue, Washington D.C.
・TEL:+1 202-456-1111
・URL:https://www.whitehouse.gov/(外部リンク)

リンカーン記念堂(Lincoln Memorial)
・住所:2 Lincoln Memorial Cir NW, Washington, DC 20037
・TEL:+1 202-426-6841
・URL:https://www.nps.gov/linc/index.htm(外部リンク)

そこで今回は、ワシントンD.C.において、数々の映画のロケ地として使用されたスミソニアン博物館をご紹介します。

スミソニアン国立自然史博物館(2012年 筆者撮影)
スミソニアン国立自然史博物館(2012年 筆者撮影)

スミソニアン博物館は、19の博物館と教育研究機関の集合体で、博物館としては世界最大規模を誇ります。映画『ナイトミュージアム2(2009)』や、『ワンダーウーマン 1984(2020)』等、数々の映画の舞台として描写された場所であるほか、映画の撮影で使用されたプロップスも展示される等、映画ファンなら是非訪れたい場所のひとつです。

全力で走ったら、速攻くたびれる広さである(2014年 筆者撮影)
全力で走ったら、速攻くたびれる広さである(2014年 筆者撮影)

私も数年前より何度か現地を訪れていますが、とにかく広い・・・・・・!!

各博物館の展示物も多種多様かつ膨大な量。約3日間滞在しても、全ての博物館をまわりきれなかった上、展示物を全部見学することは叶いませんでした。それ故、現地を訪れる際はあらかじめ「どこの博物館に何を見学するか」を決めておくのがお勧めです。

国立アメリカ歴史博物館(2012年 筆者撮影)
国立アメリカ歴史博物館(2012年 筆者撮影)

各博物館の展示物を列挙しますと枚挙に暇が無いため、今回は博物館のひとつ「国立アメリカ歴史博物館(National Museum of American History)」をご紹介します。当博物館は、2022年12月より"Smithsonian Entertainment Exhibition”と題し、映画「スターウォーズ(1977)」シリーズやテレビ番組「セサミストリート(1969)」等、大衆的な人気を誇るアメリカ製の映画やテレビ番組に焦点を当てた大規模な展覧会が実施されているのだとか。

私はまだ当展覧会を見学できていませんが、国立アメリカ歴史博物館は過去にも、映画ファン必見のプロップスが数多展示されており、「オズの魔法使い(1939)」のドロシーのルビーの靴や、「スーパーマン(1938)」等のDCヒーロー達のコミックス、さらにアナハイムのディズニーランドのアトラクションにて実際に使用されていたダンボの乗り物(展示名は"DUMBO CAR, 1960s"。日本では東京ディズニーランドの「空飛ぶダンボ」でお馴染みですね。)が展示されていたりと、日本では見ることのできないレアな展示もたくさんありました。

ルビーの靴。履いて3回鳴らしてみたい♪(2012年 筆者撮影)
ルビーの靴。履いて3回鳴らしてみたい♪(2012年 筆者撮影)

1940年発行 ACTION COMICS(2012年 筆者撮影)
1940年発行 ACTION COMICS(2012年 筆者撮影)

※ダンボは権利の関係で掲載できません。ごめんなさい(泣)。

もちろん国立アメリカ博物館では映画のほかにも、アメリカの生活様式の変遷や娯楽の推移等、多彩な切り口から様々な展示が行なわれています。展示物の見学の他、まるでテーマパークの1アトラクションを歩いているような感覚も味わえますので、是非「国立アメリカ歴史博物館」に訪れてみてはいかがでしょう♪

国立アメリカ歴史博物館(National Museum of American History)
住所:14th St NW & Constitution Ave NW, Washington, DC 20004
TEL:+1 202-633-1000
Web:https://www.si.edu/unit/american-history-museum(外部リンク)

(※WARNING!旅の注意点)

各博物館の入場前に手荷物検査があります。博物館によっては、ペットボトルのお水を持ち込んだ際にその場で飲むことも促されたことがありましたので(危険物であるかの確認のためです)、入場時は警備の方々の指示に従いましょう。また、私が個人的に持って行った方が良いなと思ったのが折りたたみ傘です。日傘としても活用できる上、博物館と博物館の間は距離があるのでお勧めです。体験談ですが、移動の最中に強雨に遭遇して、目的地まで全力全開でダッシュした経験があります。転ばぬ先の杖として、持っていると便利です。

いかがでしたか?

ディズニーランドのようなテーマパークのほかにも、アメリカでは市内の街歩きや博物館を通じて、たくさんの有名映画の世界を追体験できる場所がたくさんあるんですよ♪

果て無きフロンティア・スピリットを胸に、是非訪れてみてくださいね♪

(参考文献)
・講談社シリーズMOOK ウルトラ特撮PERFECT vol.37 ウルトラマンゼアス/ウルトラマンUSA、講談社
・MAGAZINE HOUSE MOOK 大人のウルトラセブン大図鑑、株式会社マガジンハウス

この記事を読んで頂き、「海外での日本特撮やアニメ作品の展開に興味を持った」、または「日本でお勧めの特撮やアニメの観光地はどこ?」とお考えの皆様、私の過去の記事やTwitterにて、海外現地での様子や商品展開についてもお話をさせて頂いております。宜しければ、ご覧ください。

博士(文学)/PhD(literature)

博士(文学)。日本の「特撮(特殊撮影)」作品を誘致資源とした観光「特撮ツーリズム」を提唱し、これまで包括的な研究を実施。国内の各学術学会や、海外を拠点とした国際会議へも精力的に参加。200を超える国内外の特撮・アニメ催事に参加してきた経験を生かし、国内学術会議や国際会議にて日本の特撮・アニメ作品を通じた観光研究を多数発表、数多くの賞を受賞する。国際会議の事務局メンバーのほか、講演、執筆、観光ツアーの企画等、多岐に渡り活動中。東海大学総合社会科学研究所・特任助教。

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