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デマが拡散した「尊いの手話」、本来は「鳥」の意味。イラストを悪用された汐文社が発表

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
汐文社による訂正ツイート。筆者キャプチャ

デマが拡散した「尊いの手話」、本来は「鳥」の意味。イラストを悪用された汐文社が発表

 「尊いを表す意味だ」としてSNS『Twitter』で拡散された手話のデマについて、イラストを悪用された汐文社が「正しくは鳥を意味するもの」と訂正するツイートを11月21日に行いました。

 悪用されたイラストは汐文社が発刊している『子どものための手話事典』の94ページに掲載されているもの。デマでは「天に召されるしぐさをする」と説明文が書かれていましたが、汐文社が訂正ツイートをしたことで正しくは「両手で飛ぶしぐさをする」ものだとわかります。

 また、汐文社は「心ある皆様のお力で訂正情報が広まりつつあり感謝申し上げます。誤った情報を拡散することのないようお願いいたします」ともコメントしています。

「尊いの手話」デマとは?

 11月9日、「日常的に使いたい手話」として「尊いの手話」のコラージュ画像(コラ画像)が『Twitter』上で拡散、大きな話題となりました。

 コラ画像は「#鳥手話クソコラグランプリ」というハッシュタグでユーザー同士がコラ画像を投稿して楽しんでいたものですが、この画像をほかのユーザーが悪用(いわゆるパクツイ)したことから「クソコラグランプリ」の情報が抜け落ちた状態で拡散される事態になったというわけです。

 もちろんイラストをコラージュする行為も認められたものではありません。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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