このチームメイトの故障はジャッジのアーチ量産に影響を及ぼすのか。ジャッジはここ15試合で11本塁打
5月28日、アンソニー・リゾー(ニューヨーク・ヤンキース)は、6回表に首を痛めた。一塁を守っていて、捕手からの牽制球を受けて走者のフェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)をアウトにした際、滑り込まずに帰塁したタティースJr.の腰がリゾーの右肩と首のあたりにぶつかった。このプレーでイニングが終わり、その裏に打席が回ってくることはなく、7回表の守備にはつかなかった。
今のところ、リゾーは、故障者リストに入っていない。けれども、翌日は欠場し、5月30日のスターティング・ラインナップにも、名前はない。
リゾーは、ヤンキースの56試合中53試合に出場し、打率.304と出塁率.376、11本塁打と32打点、OPS.880を記録している。打率はヤンキースで最も高く、それ以外はアーロン・ジャッジに次ぐ(打率、出塁率、OPSは10打席以上の選手中)。打順は、主に3番。ジャッジのすぐ後ろだ。リゾーを欠くことになれば、ジャッジが勝負を避けられる場面は増えるだろう。ちなみに、ジャッジの敬遠四球は、ここまで3度。その直後のリゾーは、死球、二塁打、三振だった。
また、5月29日には、ハリソン・ベイダーが3回表に右太腿裏を痛め、交代した。内野安打を記録した直後だ。こちらは、翌日、故障者リストに入った。
ベイダーの打順は主に5番だったので、この点に関して、ジャッジに直接の影響はない。ただ、シーズン初出場の5月2日から、ベイダーはセンターを守ってきた。
5月30日は、左から右へ、アイザイア・カイナー-ファレファ、グレッグ・アレン、ジャッジが、外野に並んでいる(ヤンキースのラインナップが発表されるのは、相手のシアトル・マリナーズよりもかなり遅かった)。だが、ジャッジやカイナー-ファレファがセンターを守ることもありそうだ。ベイダーを除くと、センターの先発出場は、16試合のジャッジが最も多い。カイナー-ファレファは12試合、アレンは5月30日が1試合目だ。
ジャッジの17本塁打は、センターとして5本(11.4打数/本)、ライトとして8本(8.3打数/本)、DHとして4本(9.8打数/本)だ。故障者リストから復帰した5月9日以降は主にライトを守り、直近15試合(13日~29日)で11本塁打を記録している。