【小杉御殿町】「西明寺」の歴史と見どころ ”江戸を護る最後の砦”だった?!
川崎市中原区に門を構える荘厳なお寺「西明寺」を皆さんはご存じでしょうか。地元の人なら一度は行った事があるかもしれませんが、実は元々は川崎市中原区にあったお寺ではありませんでした。
そこで今回は、宮前区有馬から中原区に場所を移してなお重宝されたお寺「西明寺」について紹介します!
実は、中原区屈指のインスタ映えスポットの宝庫でもあるんです!
“江戸を護る最後の砦”川崎市中原区の西明寺が歩んだ歴史を解説!
「西明寺」は真言宗のお寺で、正式名称は「龍宿山金剛院西明寺」と言います。
創設年は書物の焼失によって不明となっていますが、徳川第4代将軍・徳川家綱の古文書によると、奈良時代に有馬(川崎市宮前区)に建立されたそうです。
その後は現在の中原区で再興されたということですが、「弘法大師が御巡中に弟子の高弟泰範上人に命じて建てさせた」や「北条時頼が建てた」など様々な説が有り、現在はハッキリと分かっていません。
そして、この寺が最も輝いた時代が江戸時代です。その理由としては、多摩川を挟んで江戸に入るまでの最後の要塞としての役割を果たした「中原御殿」に近い場所に位置していた為だと言われています。
その様な重要拠点であった為、「西明寺」は徳川幕府から重宝されたのです。
その後は、大正時代の本堂焼失によって書物に被害を受けましたが、現在も存在する「西明寺」は中原に陣取っています。
正月にのみに御開帳!川崎七福神ってなに?
本堂焼失など右往左往する歴史を歩んでいる「西明寺」ですが、この寺も含めて正月にはあるイベントが今でも行われています。
ここでは”川崎七福神“並びに”川崎七福神巡り“について解説します!
“川崎七福神”とは、中原区に古くより安置されている七福神の事で、正月の元旦から7日までの“松の内”という期間中に参拝してお祈りする事を”川崎七福神巡り”と言います。七福神と銘打っているので、西明寺の他にも6つの寺で神様が安置されています。
- 大楽院:恵比寿神
- 西明寺:大黒天
- 東樹院:毘沙門天
- 宝蔵寺:弁財天
- 安養寺:福禄寿
- 無量寺:寿老神
- 大楽寺:布袋尊
今のご時世では中々遊びには行けませんが、近所のお寺に散歩がてら行くのも良いのではないでしょうか?
西明寺の敷地は広い! オススメのフォトスポットは?
最後に、今回紹介した「西明寺」には再び建てられた本堂の他にも様々な建造物があります。
その中で、私が最も興味惹かれたのが西明寺鐘桜です。
これは文字通り鐘なのですが、こんなに大きい鐘を持っている寺は早々ないので、この寺がかなり重宝されていた事が分かります。
他にも客殿なども兼ね備えている「西明寺」。これほど爽快な寺も少ないでしょう。
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