将来、1番重要な教科とは?
みなさんは、国語・数学・理科・社会・英語の中で将来1番必要になる教科はなんだと思いますか?
最近、1番重要だと言われているのは「国語力」。
国語力が弱いと文章を理解する力も弱くなります。数学や理科、社会など国語以外の科目でもテストで何を問われているのかわからない、中学や高校に進学しても授業がいまいち理解できない…といったことになる可能性があります。
そして社会人になると書類を理解するのに時間がかかる、論理的に話すのが得意でないので自分でも何を言っているのかわからなくなってしまう、という影響が出てしまうそうです。
逆に言えば、国語力が上がれば全ての教科の点数が向上する可能性は大いにありますし、社会人になったら論理的に話すことで相手にも理解を得やすくなり仕事もスムーズに進むはずです。
今回は、その「国語力」についてまとめてみました!
1.国語力について
国語力とは、「考える力」「感じる力」「想像する力」「表す力」と語彙力や文法などの国語の知識のことです。
これらの国語力がなぜ必要なのかというと、これらすべてに必要不可欠だからです。
- 文章の意味を的確に理解する
- 自分が感じたことを言語化する
- 今何が起こっているのか分析する
- どうしたら問題を解決できるか考える
- 人の表情や態度から、その人の考えていることを察する
・相手が理解しやすいように伝える
もしこの国語力が弱いと、自分の言いたいことが上手く伝わらず相手に誤解を与えたり、相手のことを誤解してトラブルになったりいじめに発展してしまうかもしれません。
2 国語力の伸ばし方
①絵本の読み聞かせ
国語力には、語彙力が欠かせません。言葉は、理解力UP・表現を豊かにする・考える基盤になります。そのため、大人が子どもに絵本を読み聞かせることが大切だと言われています。
子どもの語彙力を向上させるためには、色んな種類の絵本を読んであげるよりも同じ絵本を何度も繰り返し読む方が語彙力が向上することが京都府立大学の研究でわかっています。
最初は絵に注目をしていても、何度も繰り返し読むことで言葉の方に注目が向き、結果、語彙力が育つそうです。
語彙のインプットは大人になるまでずっと大切なので、幼少期から本に触れ合わせて本好きな子に育ってほしいですよね^^
②わからないを放置しない
子どもが成長すると、いろんなことに対して「なんで?」と聞いてくるようになりますよね。
子どもがなんで?と聞いてきたときに、答えを教えてあげたり一緒に調べたりする親御さんは多いと思います。
しかし忙しい時や答えがわからなくて、なんとなく誤魔化してそのまま・・・ということありませんか?私はあります笑
子どもが質問してきても答えがわからず結局そのまま、という体験は、「物事はわからないままでも生きていくうえでさほど問題ない」と子どもに認識させてしまい、わからないことを放置する癖がつく可能性があります。
さらに、国語の文章・数学の定理など本当はわかっていないのに暗記だけしてテストで良い点をとると、理解していない部分について考えるよりも暗記の方が楽だから暗記に頼る方向へ進むことになってしまうそうです。
結果、知識問題だけは得意だけども長文問題や少し難しい問題が出題されてきたときは何を問われているかわからない状況になる、という恐ろしい将来が待っています。
③言い換えをさせる
各教科の問題文など本当に理解しているのか、それを確認する方法が子どもに自分の言葉で言い換えてもらうことです。
もし自分の言葉で説明できないようであれば、それはわかったつもりになっているだけで実は理解していないんだそう。
子どもはすぐにわかったつもりになるので、そこで待った!をかけ、いかに自分の言葉に言い換え出来るかを確認する習慣が大切なんだそう。
この言い換えについては、考学舎代表の坂本聰先生の著書「国語が得意科目になるお絵かきトレーニング」に詳しく書いてあり、国語力UPの練習帳にもなっているので、興味のある方はぜひ読んでみてください^^
絵から文へ、文から絵へ言い換えするの発想が面白く、子どもと楽しく国語のトレーニングできる一冊になっています。
④普段の会話を少しだけ工夫する
トレーニングはちょっと面倒くさいな、という方には普段の子どもとの会話を少しだけ意識する方法をおススメします。
子どもの会話を深堀りしていくことで、子どもが論理的に話す練習になるんだそうです。
- なんで?
- どんな風に?
- 具体的にどんなことがあった?等
子どもとの会話のなかでこれらを意識することで、因果関係や理由付け、根拠を述べる練習になります。
この方法は、東進衛星予備校講師・論理文章能力検定評議員である出口汪先生の著書「子どもの頭がグンと良くなる!国語の力」に詳しく書いてあります。
要所要所に漫画が載っていて非常にわかりやすかったので、忙しいママ・パパにもおすすめです^^
3.さいごに
なぜ小学生くらいまでが勝負かというと、文章を理解するのが難しくなり読解力が必要になるのは中学生くらいからです。
中学生、高校生になってから読解力を伸ばすトレーニングをしようとしても、本人的には「勉強はわからないけど、今が楽しいし別に困ってないからやらなくて良い」と言われてしまう可能性が高くなってしまいます。
なので、子どもがまだ小さい時から一緒に国語力を伸ばす取り組みをすることが大切になってきます。
しかし、忙しいと子どもに話しかけられても適当に答えてしまいますよね…
先日の朝、子どもとこんな会話をしていました。
子「なんで今日預かり保育に行かなきゃいけないの?」
私「お母さんお仕事しないといけないのよ。」
この会話を聞いていた夫にこう言われてしまいました。
「○○はもっとお母さんとお話ししたいんじゃない?悲しそうな顔をしてたよ。」
私の中ではちゃんと受け答えしていたつもりが、子どもの気持ちに寄り添えていなかった…もっと「お友達と遊ぶの楽しみだね!」とか気持ちが明るくなるように会話を持っていけば良かった。
朝は特に忙しいので子どもの気持ちに寄り添うことができませんが、せめて
「朝は忙しいから、夜ゆっくりお話しようね。」
とフォローしてあげれば良かったな、と反省しました。
みなさんは既に親子の会話を楽しんでいるかもしれませんが、まずは一緒に子どもとの会話を意識してみましょう^^
【参考資料】
文部科学省 これからの時代に求められる国語力
幼児期の集団および家庭における絵本の読み聞かせと認知能力
国語が得意科目になるお絵かきトレーニング (著)坂本聰
子どもの頭がグンと良くなる!国語の力 (著)出口汪