元世界王者の息子がデビュー戦を白星で飾る
2021年の全米ゴールデングローブ王者、ジオバンニ・マルケスがウエルター級でプロデビューを飾った。2勝0敗のドミニカン、ネルソン・モラレスを相手に4ラウンドを戦い、40-36、40-36、40-36と3-0の判定で勝ち星を挙げた。
マルケスはジャブ、アッパーを効果的に浴びせポイントを稼いだ。モラレスより手数もクリーンヒットも多く、速い動きを見せる。マルケスは280のパンチを出し、30%にあたる85発をヒット。モラレスのそれは201分の42で、20.8%であった。
トレーナーを務める元IBFスーパーウエルター級王者の実父、ラウル・マルケスが終始、息子に寄り添う姿が印象的だった。
父は言った。
「21歳の息子は他のファイターのデビュー戦よりも注目されていたよね。プレッシャーも感じていただろう。それを上手く乗り越えた。彼を誇りに思うし、私自身も満足だよ」
ジオバンニも試合後に語った。
「試合開始直後はスロースタートになってしまいました。が、その後は自分のボクシングがやれたように感じます。ヘッドギア無しのファイトも問題ありません。第2ラウンドにジャブを打った際、左の拳を痛めてしまってKOを逃したのですが、ケガが無ければ仕留めていたと思います。
ペースを握っていたのは僕ですが、モラレスはタフで、耐久力がありました。打ち合いましたが、僕にダメージはありません。カメラに囲まれ、関心を得るっていいことですね。かなりのプレッシャーを感じ、ちょっとナーバスになった部分もありますが、素晴らしい経験になりましたよ」
ジオバンニはどこまで成長するか。親子の戦いは始まったばかりだ。