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名物の鶏半身揚げ、ふわとろ卵載せチャーシュー丼も!高級中華の風味をそのまま町中華で【神戸市・やま鶏】

Hinata J.Yoshioka旅するフォト&ライター(神戸市)

ある日、インスタグラムで見た一枚の写真。それが「やま鶏」の名物、鶏の半身揚げでした。

なかなかビジュアル的にインパクトがあったのでお店を探して行ってみたところ、これがとても小さな町中華のお店だったのです。

場所も板宿のビバタウン内というかなりローカルなロケーションにある、7席だけのすぐに埋まってしまいそうな空間。

壁にあるメニューを見ると、定食の内容はとても充実しています。その割にはカウンター席しかないことに不思議な違和感を感じながらも、まずは食べてみることに。

半身揚げ 部位による食感の違いを楽しみながら味わえるのが嬉しい
半身揚げ 部位による食感の違いを楽しみながら味わえるのが嬉しい

鶏の半身揚げは結構なボリュームで500グラムもあります。味がしっかりしているのでレモンをサッと絞ってそのまま食べるのがベスト。

独自の調理法で、鶏と香味野菜で作るスープのうわずみ油を使い、ネギと生姜でネギ油を作ったその調味料に24時間漬け込み、揚げる直前に下味をつけてから揚げるそうです。

ザクザクッと切られていく半身の鶏。
ザクザクッと切られていく半身の鶏。

最初は鶏一羽で丸ごと揚げるので、カリッとしながらも中はとてもジューシーに仕上がっています。それを何段階かに分けて温度を変えて揚げておき、お客さんに提供する直前に高温でサッと揚げて仕上げるというもの。

テイクアウトも同じ方法で調理しているので、お客さんを長く待たせることなく熱々を渡せるのだそうですよ。

(準備したものが売り切れた時は一から揚げるので30分程かかり、電話予約がおすすめだそう)

何にするかをかなり迷いましたが、インスタグラムでこれまた気になっていた「焼豚 (チャーシュー) 丼」に決定。だって、焼豚の上に天津飯のような卵焼きがちょこんと載っているんですよ、かなり魅力的じゃあないですか。

卵焼きはもうご想像の通り、素晴らしいふわとろ具合です。この卵焼きがセットに付いている定食はこの他に四つあります。酢豚、唐揚げ、鶏甘酢、蒸し鶏のセットです。

その他のセットには卵焼きが付いていないのですが、この卵焼き食べたさにチャーシュー丼を追加注文するお客さんもいるのだとか。

チャーシュー丼は、食べ応えのある焼豚に程よい甘さのタレが絡み、そこにふわとろ卵焼きの食感と優しい塩味が加わり、白髪葱のパンチある味が全体を引き締めるという絶妙なバランス。

それを、タレのかかった白ごはんと共に頬張る幸福感。ボリュームがあってもついつい食べ進んでしまうのは、市販のものは使わず全て手作りしている味だからなのかも。

元々、料理が好きで中華料理をあちこちのお店で修行し、北区で高級中華料理店を開いていた経験のある店主さん。40坪60席もある大きなお店でしたが、他の事業が忙しくなり一度は調理人から離れてしまいます。

その10年後。事業がようやく落ち着いたこともあり、やはり好きだった飲食をもう一度やろうと一念発起。

最初の2年間は、鶏の半身揚げなどテイクアウト専門店として「やま鶏」をやっていました。だから中華料理屋さんなのにこの小さな店舗だったのですね、納得です。

まだここで中華料理を始めてから5ヶ月、インスタグラム以外に何も宣伝をしていないのだとか。だけど一度来たお客さんのリピート率は90パーセント、これから口コミで広がっていきそうですね。

一番人気の酢豚など、食べてみたいメニューがたくさんあるのでまた行きたいと思います。皆さんも食べに行くなら、まだ知られていない今がチャンスですよ。

やま鶏

やま鶏インスタグラム (外部リンク)
営業時間:11時〜14時 16時〜20時
定休日:水曜日
住所:須磨区前池町3丁目4番1号 ビバタウン板宿
TEL:078-735-5001
Google マップ (外部リンク)

取材協力 「やま鶏」

旅するフォト&ライター(神戸市)

旅なしに人生は語れない、ノマド系フォトライター。国内から世界各国まであちこち歩きまわって取材する、体当たりレポートを得意とする。趣味は美味しいもの食べ歩き、料理、音楽、ダンス、ものづくり、イベント企画などなど、気になる物には何でも手を出してしまう。南国気質で、とにかくマイペースな自由人。

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