あの夏ドラマも実は韓国リメイク作だった!!『サイン』のタイトルの由来とは?
2019年度の夏ドラマが次々とスタートしている今日この頃だ。この夏は杏主演の『偽装不倫』(日テレ系)や黒木華主演の『凪のお暇』(TBS系)など、漫画原作の作品が目立つ印象だが、ゴールデンタイム枠に韓国ドラマのリメイク作品が3本も加わっていて驚いた。
以前も紹介した通り、2年前の夏ドラマだった『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(フジテレビ系)以降、『ごめん、愛してる』(TBS系)、『シグナル長期未解決事件捜査班』(フジテレビ系)、『グッド・ドクター』(フジテレビ系)など韓国ドラマが日本でも多くリメイクされてきたが、今年の夏ドラマは特に韓国ドラマのリメイクが多い気がする。
(参考記事:【サブカル日韓】あのドラマも実はそうだった!!日本でリメイクされた韓国ドラマを一挙紹介)
東方神起が主題歌を歌う『サイン』の由来
まずは今日7月11日夜9時スタートの『サイン―法医学者柚木貴志の事件―』(テレビ朝日系)だ。
大森南朋演じる天才法医学者が、真実を隠ぺいしようとする巨大な権力に立ち向かい、戦いを繰り広げていく作品で原作となっているのは韓国SBSで2011年に放送されたドラマ『サイン』。兆候や痕跡などを意味する英単語「Sign」と「死因」が、韓国では両方とも「サイン」と発音されることから、そのタイトルがつけられたという。
韓国版はドラマ『パリの恋人』や『銭の戦争』(韓国版)で知られる俳優パク・シニャンと、美人女優のキム・アジュン、時代劇『ホジュン 宮廷医官への道』の主演チョン・グァンリョルなどといった豪華キャストに加え、韓国ドラマ史上初めて法医学を取り扱った作品として評価も高かった。
それだけに日本版への期待も募る。昨年大ヒットした石原さとみ主演の『アンナチュラル』(TBS系)と同じく、『サイン―法医学者柚木貴志の事件―』も遺体の声なき声に耳を傾ける「法医学」を題材にしているため、ピリリとした緊張感と驚きのストーリー展開が楽しめそうだ。
個人的には大人気K-POPデュオ東方神起が主題歌を担当することにも注目している。7月31日にリリースされる東方神起の両A面シングル『Hot Hot Hot/ミラーズ』の『ミラーズ』が主題歌に決定されたが、ドラマをさらに盛り上げる大事な要素になってくれるはずだ。
唐沢寿明、真木よう子主演ドラマも
7月13日の夜10時から日本テレビ系で放送開始となる『ボイス110緊急指令室』も、韓国ドラマのリメイク。つい先日韓国で第3シーズンが終了したドラマ『ボイス』(OCN)を原作にしている。
警察の緊急指令室(110番)を舞台に繰り広げられるタイムリミットサスペンスで、日本版は唐沢寿明と真木よう子が共演。真木よう子扮するヒロインは微かな音も聞くことができる“絶対聴感能力”の持ち主というところが興味深い。
韓国版はシーズンを重ねるごとに視聴率も右肩上がりを見せ、第3シーズンの最終回は自己最高視聴率で有終の美を飾った。視聴者の視線を釘付けにするめまぐるしい展開や刺激的な演出が「まるで映画のようだ」と評され、根強いファンも多いだけに、日本版に対する原作ファンの反応も、気になるところだ。
三浦春馬か初の父親役。韓国では?
7月16日夜9時からは、三浦春馬主演の『TWO WEEKS』(関西テレビ・フジテレビ系)がスタート。三浦春馬が初の父親役を務めることでも話題だが、原作となる韓国版『TWO WEEKS』は映画『王の男』やドラマ『麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』で知られる俳優イ・ジュンギが初の父親役を熱演している。
一度は人生を捨てた男が白血病を患う8歳の娘の存在を突然知り、娘のドナーとして再び生きる意味を見つけるも殺人の濡れ衣を着せられて逃亡する、という設定もさることながら、生と死、そして父性について考えさせられる重みのある内容が韓国では高く評価されていたが、日本版の出来栄えにも期待が膨らむ。
いずれにしても各局が意欲作を投じて始まったドラマ夏の陣。最近は韓国でも『Mother』、『リッチマン、プアウーマン』、『最高の離婚』、『リーガル・ハイ』など日本ドラマがリメイクされているが、この夏は韓国ドラマの日本リメイクが多い。韓国ドラマのリメイク作が日本でどのように生まれ変わり反響を得るか、注目したい。
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