アクーニャJr.の他には、それぞれ違うシーズンに「40本塁打以上」と「60盗塁以上」も皆無
9月22日、ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)は、シーズン40本目のホームランを打った。ここまでに記録している68盗塁と合わせ、史上5人目の「40-40」に到達した。
これまでに「40-40」を達成した4人は、ホームランと盗塁のどちらも、40以上50未満だった。一方、アクーニャJr.の盗塁は60を超えている。10区切りの数字を揃えずに表記した「40-60」は、史上初ということになる。これは、「30-60」の時点で、すでに史上初だった。さらに、レギュラーシーズンが終わるまでに、「40-70」に達してもおかしくない。
また、オプタ・スタッツによると、キャリアにおいて、40本塁打以上のシーズンと60盗塁以上のシーズンがどちらもある選手は、アクーニャJr.しかいないという。
シーズン40本塁打以上を記録した選手は60盗塁以上のシーズンがなく、シーズン60盗塁以上を記録した選手は40本塁打以上のシーズンが皆無、ということだ。
調べてみたところ、40本塁打以上と50盗塁以上を別々のシーズンに記録した選手も、30本塁打以上と60盗塁以上を別々のシーズンに記録した選手も、アクーニャJr.の他には、3人ずつしか見つからなかった。
アクーニャJr.の場合、2019年に41本のホームランを打っているので、今シーズンの盗塁が60に達した時点で、40本塁打以上と60盗塁以上を別々のシーズンに記録した史上初の選手になった、ということになる。ちなみに、2019年は37盗塁を記録し、「40-30」あるいは10区切りの数字を揃えれば「30-30」を達成した。
なお、マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)は、別々のシーズンに40本塁打以上と50盗塁以上に近い。40本塁打以上のシーズンは、2015年(41本)、2019年(45本)、2022年(40本)の3度。それらの前の2012年に、49盗塁を記録している。この年は、30本のホームランを打った。
過去の「40-40」とそのシーズンのMVPの有無については、こちらで書いた。