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球界唯一の200勝投手の次男、6年目で初出場/ロマック(元DeNA)サヨナラ弾<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
14年前のソン・ジンウ、ウヒョン父子(写真:ストライク・ゾーン)

21日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

トゥサンベアーズ-キウムヒーローズ(チャムシル)は6-1でトゥサンが勝利。この試合でキウムのソン・ウヒョン外野手がプロ初出場。8回表に代打で登場しセカンドゴロ。そのまま8番ライトに入り、9回表の2打席目はセンターフライでした。

プロ6年目でようやく1軍出場を果たしたソン・ウヒョン選手は、KBOリーグ歴代唯一の200勝投手(通算210勝)、ソン・ジンウ現ハンファコーチの次男。

上の写真は今から14年前の2006年8月22日、父ソン・ジンウ投手(写真左)が通算200勝まであと1つに迫り、先発登板した試合のもの。その日、当時9歳のソン・ウヒョン選手は始球式を務めました。

ソン・ウヒョン選手は3歳違いの兄もハンファの外野手としてプロ入りしましたが、1軍出場なく現役を引退しています。

プロ6年目で初出場のソン・ウヒョン(写真:キウムヒーローズ)
プロ6年目で初出場のソン・ウヒョン(写真:キウムヒーローズ)

◆「ロマックがサヨナラ2ラン。3球場でサヨナラ」

SKワイバーンズ-ロッテジャイアンツ(インチョン)は6-7でSKが1点を追う9回裏、4番のジェイミー・ロマック選手(元DeNA)がバックスクリーン左に9号2ランホームラン。SKは8-7としてサヨナラ勝ちを収めています。この日は5試合中、3試合がサヨナラゲームとなりました。

サヨナラ弾を放ってナインに迎えられるロマック(写真:SKワイバーンズ)
サヨナラ弾を放ってナインに迎えられるロマック(写真:SKワイバーンズ)

◆「7点差を追いついて、最後はサヨナラ勝ち」

KTウィズ-LGツインズ(スウォン)は1-8で7点を追うKTが、7回裏に一挙8点を挙げて逆転に成功。しかしKTは勝利目前の9回表2死フルカウントでLGのキム・ヨンウィ選手に同点ソロを喫し、9-9の同点となりました。

KTは迎えた9回裏、この回の先頭打者、3番のメル・ロハス選手がライトへ24号サヨナラソロホームラン。ホームラン王争いを独走するロハス選手のこの日2本目の一打で、KTが劇的な勝利を飾っています。敗れたLGの連勝は3でストップです。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

9回表、4番キム・ジェファン選手に代わって、レフトの守備に入りました。試合は上記の通り、キウムに勝利しています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇7月21日(火)の結果

・トゥサン 6- 1 キウム(チャムシル)

 勝:アルカンタラ

 敗:ヨキッシュ

・SK 8- 7 ロッテ(インチョン)

 勝:キム セヒョン

 敗:キム ウォンジュン

・KT 10- 9 LG(スウォン)

 勝:キム ジェユン

 敗:ヨ ゴンウク

・ハンファ 2- 10 KIA(テジョン)

 勝:ギャニオン

 敗:キム ボムス

・NC 6- 5 サムスン(チャンウォン)

 勝:ウォン ジョンヒョン

 敗:キム ユンス

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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