【都城市】寒っ!!涼しいを超える冷風を浴び放題の穴場
これ。風車なのですが、物凄いスピードで回っているのがご覧いただけますでしょうか?場所は静かな山あい。疾風吹きすさぶには少々不思議な感じもします。ここは都城市の「夏尾の風穴(かざあな)」。緑が豊かだなぁと思っていると見逃してしまう、隠れスポットです。
この日の天気は曇ったり、小雨が降ったりの湿っぽい高温多湿な気候。私が最も苦手な環境です。ただ、木々や田んぼの香りは妙に落ち着きを与えてくれます。
ひむか神話街道から県道42号、そこから県道417号に入り、県道45号に入ると左手にあります。私調べでは、ナビで「夏尾の風穴」で調べるとちゃんとここに行き着きましたので、ナビをご利用になると間違いないかと思います。
付近に目立つ看板などはなく、恐らく1回は通り過ぎるだろう事をご了承ください。強いて挙げるとすれば、黄色と赤のコンクリートブロックがあるのでそれを目印にすると良いかも知れません。少し通り過ぎますと、小さな停車場が左手にあるので、そこに少しの間停めて風穴へ歩くと良いかと思います。車通り自体は多くはない印象でしたが、通行の妨げになりますので、路肩駐車ではなく停車場へ停めていただいた方が安全かと思います。そんなに距離はありません。
そこから歩いていくと、小さな「風穴」と書かれた看板がありました。これはドライバーにはなかなか見つけるのは至難の業だと思われますので、助手席要員必須かも知れませんね。
看板の後ろでは、先ほどの大き目の風車が猛烈なスピードで回転するシュールな画がありました。大きさ縦30センチ、横80センチ程度の、このわずかな隙間から吹く風なんぞ、たかが知れているだろうと思って真正面に立ってみます。
えっ!!!!!寒っ!!!!寒いのです。涼しいのではなく、寒く感じるほどの冷風がかなりの風量で吹いています。実はこれは地下水のおかげ。キンキンに地下水で冷やされた空気が、この山の溶岩の隙間をぬって地上に吹きしている仕組みとの事。ちなみに合計で4か所の風穴があるそうです。一定の温度を保つといわれる地下水の仕事ならば、冬だとぬくもりに感じるでしょうね。
よく見ると、風穴の中にお賽銭が入っていました。日本人らしい、信仰心ですね。すべての物に神様が宿っていると考える日本において、この風穴も「神様からの贈り物」です。両手を合わせて「ありがとうございます」とお伝えしてきました。山の神様ありがとう。めちゃくちゃ気持ちが良い風です。この日の風速のイメージだと、扇風機の中くらいはあったと思います。どの辺かな?と手を伸ばすと急に冷風にあたるので、面白さとびっくりが同時に来るような感じでした。
車に戻って、どれくらいの寒さだったかな?と思って、クーラーをMAXまで冷やして手に当ててみたのですが、絶対これより(18度)冷たかった気がする…と思い調べてみると、なんと15度くらいなのだそうです!外が高温多湿の環境だと寒く感じるのも納得です。天然のクーラーの異名を持つ風穴。その冷たさを侮ってはいけませんね。
豊かな自然が素晴らしい夏尾にこんなチャーミングな「隠れ夏尾」があったなんて、物凄く驚きました!理科的で面白いのに意外と知られていないので、是非これからの季節、電気代も上がりますし、涼を求めて夏尾の風穴へ行ってみてください!ちょっと早いですが、夏休みの自由研究にも良いネタになるのではないでしょうか?
●DATE●
・場所
885-0225
宮崎県都城市夏尾町(ナビ「夏尾の風穴」で出てきます)
※道路に面しており、柵などはありませんので、くれぐれも車道に出られませんようご注意お願いいたします。また、周囲は田んぼ等になっているため、作業の妨げになるような行為はお控えください。