レジェンド羽生善治九段(51)王位リーグ白組で残留決定! 1993年以来陥落なしの大記録継続!
5月2日。東京・将棋会館において、お~いお茶杯第63期王位戦・挑戦者決定リーグ白組最終5回戦▲澤田真吾七段(30歳)-△羽生善治九段(51歳)戦がおこなわれました。
澤田七段は勝てば4勝1敗でプレーオフ以上確定。負ければリーグ陥落です。
羽生九段は優勝の可能性は残っていませんでしたが、勝てば3勝2敗。直接対決の関係で、規定により残留が決まります。
澤田七段先手で10時に対局開始。後手の羽生九段は横歩取りに誘導し、両者ともに妥協せず、序盤から激しい戦いとなります。
48手目、羽生九段は自陣の桂を活用。相手の攻めの桂と交換して持ち駒にしたあと、すぐに攻めに使います。遊んでいた桂が、あっという間に急所にワープしたかのように刺さって、羽生九段勝勢となりました。
最後は羽生玉に詰みがなく、澤田陣は受けが難しい形。最後は18時5分、短手数58手で羽生九段の勝ちとなりました。
羽生九段は2連敗から3連勝でリーグ残留決定。羽生九段の王位通算18期という史上1位の大記録はよく知られていますが、リーグでは1993年以来陥落なしという、こちらも偉大な記録が継続されました。
今期白組優勝を決めた池永天志五段(29歳)の誕生日は1993年4月20日。現在名人挑戦中の斎藤慎太郎八段(29歳)の誕生日は同年4月21日です。
池永五段や斎藤八段が生まれた頃、21歳で初めてリーグに参加し、そのまま王位にまで駆け上がった羽生現九段。以来王位戦では抜群の成績を挙げ続けていることになります。