綾瀬はるか主演『義母と娘のブルース』は韓国で「生きた教材」と評価されていた!!
2018年に放送された綾瀬はるか主演のドラマ『義母と娘のブルース』(TBS系)の1年後を描く、「2020年謹賀新年スペシャル」が1月2日に放送される。
連続ドラマは『ぎぼむす』の愛称で大人気を博し、続編や映画化を求める声もあっただけに、今回のスペシャル編を楽しみにしている視聴者たちも多いのではないだろうか。
主人公の元キャリアウーマン宮本亜希子(綾瀬)と、血の繋がらない娘・みゆき(上白石萌歌)が“家族”になっていく様子は、哀調を帯びながらもどこか軽快で、まさしく「ブルース」。新たな母子像・家族像について考えるきっかけをくれた、笑えて泣ける良作だった。
韓国でも放映。リメイクを求める声もあった
『ぎぼむす』は韓国でも放送されて日本ドラマのファンからも注目を集めた。
『ホタルノヒカリ』の干物女として知られる綾瀬はるかと、竹野内豊、佐藤健、上白石萌歌など、韓国で知名度の高い豪華キャストに加え、ユニークで斬新な設定とスピーディーな展開が好評を博したのである。
また、韓国でも大反響を呼んだ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)と同じく、『ぎぼむす』も韓国リメイク版に対する期待の声が上がっていた。
ドラマ『Mother』や『空から降る一億の星』『最高の離婚』『リーガル・ハイ』など、日本の人気ドラマが韓国で次々とリメイクされるちょっとしたブームが起きていたのだ。
(参考記事:【2019年版】韓国でリメイクされた日本のドラマを一挙紹介。えっ、あのドラマまで!?)
義母のイメージを変え、日本語の勉強にも
そもそも韓国では「義母」に対して「悪人」というニュアンスが強いためか、タイトルの「義母」は直訳ではなく「義理の母」と置き換えられていた。
日本でも人気の『オクニョ〜運命の女(ひと)〜』をはじめ、韓国の数多くの映像作品で義母キャラクターは登場するが、悪役として描かれることが多い。
実際にも義母による児童虐待事件が多く、そういう事件が起こるたびに義母たちは世間からも猛烈な批判が巻き起こるのだが、『ぎぼむす』で自ら進んで義母になろうと一生懸命に奔走する主人公・宮本亜希子の姿は韓国の視聴者にとって新鮮に映ったのかもしれない。
放送当時、「日本語の勉強に役立つ」との口コミが広がったことも印象的だった。
韓国の視聴者たちは劇中で元キャリアウーマンである宮本亜希子が誰に対してもきっちりした敬語やビジネス用語を多用することに注目したのだ。
以前取材したテレビ局の関係者も「主人公の言い回しがとても勉強になるという反応は意外だった」と言っていた。
日本語を勉強する上で、特に敬語やビジネスシーンで使われる言葉遣いを苦手とする韓国人は多い。そんな彼らにとって『ぎぼむす』が“生きた日本語教材”になったというから、喜ばしいことだ。
いずれにしても、新年早々世間の話題をさらいそうな『ぎぼむす』。その新しい物語がどんな感動を与えてくれるか、今から楽しみだ。