子どもに習い事はさせるべき?習い事を選ぶときの注意点を幼児教育講師が徹底解説!
こんにちは!幼児教育講師のTERUです!
今回は『習い事の選び方』をテーマにお話しさせていただきます。
皆さんがお子さんの習い事を検討する際の参考になれば嬉しいです。
【習い事の目的】
もちろん目的はそれぞれでいいですし正解なんてないのですが、何となく周りがやっているからとか取りあえずやらせていけば何か見えてくるかも、といったフワッとした考え方で習い事をやるのは、大きなお金が掛かることですしオススメしません。
私は次の3つをまずは習い事を子どもにさせる時の目的として考えて、習い事を考えていくと成功しやすいと思っています。
①子どもの“好き”に火をつけてさらに伸ばす
子どもを伸ばしていく最大のポイントは「好き!」を伸ばすことです。
子どもは今一番興味あること、好きだと感じていることに取り組むときに最大の能力を発揮して、そして最も成長していくことができます。
ですから、子どもの好きを見つけてそれを伸ばしてあげることはとてつもなく大事です。
その好きを伸ばすための選択肢の1つが習い事だと思っています。
子どもが好きと感じたことをさらに掘り下げて体験していける習い事は、好きを伸ばしていくために使えば超優秀なツールになっていきます。
②子どもの可能性と世界を広げてあげること
習い事の魅力は、ご家庭ではできない経験ができるということですよね。
そういった経験の幅が子どもの世界を広げてくことにつながります。
子育てにおける親の役割の1つは子どもの選択肢を広げてあげることです。
その方法はもちろん習い事だけではありませんが、習い事を通じて新たな体験をしていくことで子どもの視野は広がっていき、可能性と世界を広げていくことができます。
③自立した心・自己肯定感・自己有用感を育てること
習い事の素晴らしいところは、親と離れて自立した経験ができることです。
子どもは親の前ではどうしても甘えが出てしまうものです。
習い事を通じて、親と離れ自立して何かに取り組んでいく経験をすることで自立した心が育っていきます。
そして習い事は明確な成功体験につながる機会も多いです。
そういった経験が習い事を通じてできれば、自己肯定感や自己有用感にも確実につながっていきます。
まずはこの3つを念頭置き考えていくことで、子どもが成長できる習い事に近づいていくことができます。
では、この3つを大前提に具体的な話をしていきたいと思います。
【習い事を選ぶときに親が自分にしたい3つの質問】
これは、お子さんにどんな習い事をさせるか検討していたり、この習い事をさせたいなと考えているときに、親が自分自身に問いかけてほしい3つの質問です。
①子どもの“好きを探す”のが目的の習い事になっていないか?
習い事をさせるときに結構多いのが、習い事を『子どもの好きを見つけるため』に使ってしまうということです。
つまり、まだその習い事で扱っていることについて体験をしたことがない、ちゃんと情報も知らない、まだ好きかどうかもわからない段階で「とりあえずやってみようか」と習い事を始め、「やって見て合えば続ければいいし、好きではなければやめてもいいか」という感覚で習い事と関わっていくということです。
このような習い事の始め方を私はオススメしてません。
理由は3つあります。
1)『子どもの嫌いと苦手意識が増えてしまう可能性がある』
子どもが好きかもわからない習い事に入ると何が起こるかというと、「これは合わなかったからやめた」という経験が増えてしまうかもしれないのです。
そうやって一度合わないと感じ習い事を諦めた経験は、後々にもその習い事への苦手意識として残ってしまうことが多く、その結果多くの嫌いと苦手意識が増えていってしまうということにつながってしまう可能性が高いです。
2)『諦め癖につながってしまう』
これも1つ目とほぼ同じ理由で、「やってみたけど合わないから諦めた」という経験が増えすぎると、習い事だけではなく、少しでも自分に合わないと諦めるという選択肢を取ることが癖になり、やり切れないようなマインドを身につけてしまう可能性があります。
3)『習い事ができるありがたさが薄れていく』
習い事はご家庭の事情にもよるとは思いますが、「させてもらえて当たり前」という考えを子どもたちが持ってしまうと良いことは1つもないと思っています。
習い事をさせてもらえることが普通ではない、ありがたいことだと思えるから頑張れますし、真剣に習い事と向き合うことができて、成果の出る習い事体験になります。
「合わなかったらやめてもいい」などという考えで習い事選びを考えていると、習い事ができるありがたさは感じづらいのは間違いありません。
やはり習い事の目的でもお話した通り、習い事を始めて活用していくには、子どもが実体験をして好きと感じたり、何かを見て心に火がついたり、そんな『子ども自らの好き!やりたい!』という気持ちにさらに火をつけるためにやるという考え方が大切だと私は思っています。
②親がやらせたいだけ&将来役立つだろうという動機だけで習い事を選んでないか?
このような理由だけで習い事を選ぶご家庭も結構多いです。
お子さんがまだ小さくて意思確認も難しいようであればしょうがないですが、子どもの意思がはっきりしている年齢であれば、それだけで習い事を選んでいくことはオススメしません。
もちろん親がやらせたいと感じたものであっても、子どももその習い事に興味があるなら問題ないです。
子どもは親に気をつかう面がありますから親の想いを一心に背負いそれを自分もやりたいと言ってしまう子も実は多いので、それだけはよく見極めてあげていただいた上で、親と子どもの意思が合致しているなら、それはぜひ挑戦させてあげたい習い事です。
ですが、そうではなく親の意思だけで習い事を選んでいき、親の想いを一心に背負って習い事に通う子どもが、大成する確率は高くないと現場の肌感覚で感じます。
結局はどこかでやらされている弊害が出てしまって、伸び悩んだり、年齢が上がり自我がさらに出てきたときに「こんなことやりたくなかった」などと言いだし、親がショックを受けてしまうケースが多く見られます。
もしどうしても親がさせたい習い事があるのであれば、ご家庭で子どもがその習い事の種目を好きになる種を撒いていって、子どもが自らやりたい!と言い出すような状況を作ってから始めることをオススメします。
③苦手なことを克服させようという発想で習い事を選んでないか?
例えば、
- コミュニケーションが苦手だからチームスポーツをやらせよう
- 運動が苦手だからサッカーをやらせよう
- 字が下手だから習字を習わせよう
そういった苦手克服を目的として習い事をさせると高確率で失敗します。
大人もそうですが、子どもは特に苦手なことなんてやりたくないものです。
苦手克服のための習い事が増えていくと、子どもが自信を失う確率は高いです。
習い事は子どもの得意や好き、興味をさらに伸ばすために選ぶのが絶対的に良いと思っています。
以上の3つを習い事を検討しているときにご自身の問いかけていけば、「この習い事はさせるべきか?」「まずは種まきから始めるべきじゃないか?」などと良い習い事の始め方ができるようになっていきますので、ぜひ試してみてください。
いかがでしたでしょうか?
お子さんの興味に任せるとはいってもその興味がわからなかったり、お子さんの興味が習い事に結びつかないこともあると思いますので、次回は年齢別オススメの習い事をご紹介したいと思います。
皆さんの子育てを応援しています!