【初心者ライダー必見】ツーリング中に困らないために!出発前のバイク点検で万全の備えを
せっかくのツーリング、トラブルで台無しにしたくないですよね?出発前にしっかりとバイクをチェックすることで、安心して目的地までたどり着けます。この記事では、ツーリング前に必ず確認すべき点検項目を分かりやすくご紹介します。
●タイヤ
タイヤはライダーと地面を繋ぐ唯一の部品です。その重要性にもかかわらず、意外とチェックを忘れがちです。グリップ力ばかりに注目しがちですが、実は空気圧の管理が非常に大切です。タイヤは自然と空気が抜けていくもので、一か月も経つと体感できるレベルでエア圧が下がることがあります。これは空気が抜けるだけでなく、気温の変化による影響もあるためです。
また、劣化によるひび割れやタイヤ中央部の摩耗のチェックも忘れずに行いましょう。ツーリング当日に焦らないためにも、早めに確認しておくことが大切です。
●バッテリー
「ツーリングに行こうと思ったらバッテリーが上がっていて、行けなくなった」というのは、よくある話です。現代の主流である「メンテナンスフリー(MF)」バッテリーでも、何もしなくてもよいわけではありません。バイクに接続している間は放電を続けるため、充電を怠ると性能が低下し、バッテリーが上がってしまいます。
特に、燃料ポンプやインジェクションなど、電気が必要な現代のバイクでは、始動できるギリギリの電圧では心もとないため、ツーリング前にはしっかりとフル充電しておくことが理想的です。
●冷却水
エンジントラブルの代表格である「オーバーヒート」は、冷却水不足が原因で発生することが多いです。リザーバータンクの冷却水量を確認するだけで未然に防ぐことができるため、必ずチェックしておきましょう。オーバーヒートは夏だけでなく、秋や冬でも起こりうるトラブルです。
また、冷却水は劣化するため、定期的な交換も必要です。交換のサイクルは、バイクの取扱説明書を参考にしてください。
●ブレーキパッド
ブレーキは最も重要な保安部品です。十分に作動しなければ、どの速度でも命に関わる危険があります。ツーリングでは通常よりも長距離を走るため、ブレーキパッドの摩耗が進みやすいです。
筆者の経験談として、2泊3日の伊豆半島ツーリングで、気持ちよく山道を走り回った結果、ブレーキパッドがあっという間に摩耗してしまったことがあります。ツーリングシーズンには、少しでも不安があれば、新品に交換しておくのが安心です。
●クラッチワイヤー
ツーリング先で「まさかのトラブル」の筆頭がクラッチワイヤーの切断です。クラッチワイヤーが切れる前兆としては、
①クラッチが重く感じる
②クラッチを切る時にザラザラとした感覚がある
③クラッチの遊びが急に大きくなる
・・・などが挙げられます。
クラッチワイヤーはクラッチレバーの根元部分で切れることがほとんどです。クラッチを切ってみてワイヤーの状態をチェックし、少しでも不安があれば早めに交換することをお勧めします。
●チェーン
普段の使用では気づきにくいチェーンの伸びも、ツーリング前には確認しておきたいポイントです。チェーンは少しずつ伸びていくものなので、気づかないうちに伸びてしまいます。ツーリングでは長距離を走るため、チェーンの摩耗が一気に進む可能性があります。安全のためにも、チェーンの調整とチェーンオイルの塗布を忘れずに行いましょう。
●ランプ切れ
最後に、ブレーキランプやウインカーなどのバルブ切れについてです。メーター周りのインジケーターは目につきやすいですが、テールランプは見落としがちです。ツーリング先でバルブが切れてしまうと、交換が難しい場合もありますので、出発前には必ず目視でチェックしておきましょう。また、ツーリング仲間同士でお互いにチェックし合うことも大切です。
●まとめ
いかがでしたでしょうか?どれも基本的な点検項目ですが、日常点検をしっかり行っていればトラブルは未然に防げます。それでも、頻繁にチェックするのは難しいため、見落としがちなポイントがあったかもしれません。
旅先でのトラブルは、後々振り返ると良い思い出や経験になることもありますが、その時は非常に困難な状況になることもあります。ツーリングを安全に楽しむために、事前のチェックをぜひ行ってください。
楽しいツーリングの一助になれば幸いです!!