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【目黒区】2023年の年明けは、山手七福神巡りで開運アクション!

Chikuwa地域ニュースサイト号外NETライター(東京都目黒区)

目黒区・港区にまたがる「山手七福神巡り」は、1839年(天保9年)の「東都歳時記」にも紹介されている由緒あるお正月のイベント。江戸で最初の福巡りとして古い歴史を誇るルートです。

2022年は雪の影響で1月7日(金)までに巡れず・・・。天気のよい9日(日)に回った関係で、ご開帳に間に合わす、いくつかの七福神のお顔を直接拝むことができませんでした。

2023年はなんとか1月7日(金)までに回りたいと思います。

目黒区の「山手七福神」は、回る順番でご利益が違う!

「山手七福神巡り」で授与される七福神だるま(写真は2022年のもの)
「山手七福神巡り」で授与される七福神だるま(写真は2022年のもの)

「山手七福神巡り」は目黒区と港区にまたがる約4.9キロメートルのコースで、所要時間は約1時間10分。ただし、目黒周辺はアップダウンが多いのでもう少し余裕を見たほうがいいかもしれません。

そして「山手七福神巡り」の特長は、「回る順番により、ご利益が異なる」ということ。以下がコースとなっています。

目黒駅スタート=(1.2キロ・約16分)=目黒不動尊(瀧泉寺)・恵比寿=(463m・約6分)=蟠竜寺・弁財天=(657m・約9分)=大圓寺・大黒天=(853m・約11分)=妙圓寺・寿老人&福禄寿=(509m・約6分)=瑞聖寺・布袋尊=(654m・約8分)=覚林寺・毘沙門天=(549m・約7分)=白金高輪駅着終了

※距離と所要時間はNAVITIME(ナビタイム)で検索、実際とは異なる場合があります。

上のコースのように「目黒駅」を起点に回るとご利益は「商売繁盛」

「白金高輪駅」を起点に逆ルートで巡るとご利益は「無病息災・長寿祈願」となります。

皆さんはどちらのご利益が欲しいでしょうか? 私はもちろん・・・「商売繁盛」です!

目黒不動尊(瀧泉寺)に祀られているのは恵比寿神、商売繁盛のご利益あり!

目黒不動尊(瀧泉寺)
目黒不動尊(瀧泉寺)

日本三大不動のひとつとして人気を博す目黒不動尊。正式な名前は瀧泉寺といいます。

山手七福神巡りの恵比寿神は、仁王門よりも手前の左手、恵比寿・渋谷駅行きバス停の前にお祀りされています。

釣竿と鯛を持った姿で描かれることの多い恵比寿神。七福神の中で唯一の日本由来の神といわれています。

目黒不動尊(瀧泉寺)の恵比須神
目黒不動尊(瀧泉寺)の恵比須神

「海」「豊漁」とかかわりが深いということで、海運守護・商売繁盛のご利益がある神様として古くから信仰を集めています。

目黒不動尊(瀧泉寺)には、恵比寿神の他に大黒天と弁財天も祀られています。

蟠竜寺(ばんりゅうじ)に祀られているのは弁財天、音楽や芸能事上達・財運上昇のご利益

蟠竜寺(ばんりゅうじ)
蟠竜寺(ばんりゅうじ)

蟠竜寺(ばんりゅうじ)には2つの弁財天が祀られています。

お寺の本堂に向かって右手に弁天堂があり、木造弁財天(八臂の天女像)が、さらに岩窟内に石造弁財天があります。

木造弁財天が祀られている「弁天堂」
木造弁財天が祀られている「弁天堂」

上写真は2022年に撮影した「弁天堂」。「弁天堂」は1月7日までのご開帳のため、木造弁財天を直接拝むことはできませんでした。

石造弁財天が祀られている「岩窟」
石造弁財天が祀られている「岩窟」

岩窟内にある石造弁財天は、「山手七福神巡り」の時期以外でも中に入って拝観することができます。

大圓寺(だいえんじ)に祀られているのは大黒天、五穀豊穣・商売繁盛のご利益

大圓寺
大圓寺

大圓寺には、開運招福大黒天と大黒天の左右に弁財天と毘沙門天の顔を持つ三面大黒天が祀られています。

大圓寺は江戸城の裏鬼門(南西)方向にあるため、護国豊穣の神である大黒天を安置し、江戸の安泰を依願。本堂正面にある開運招福大黒天のモデルは、徳川家康といわれています。

また、三面大黒天は比叡山から伝教大師作と伝わる大黒天を勧請してお祀りしたもの。いずれの大黒天も1月7日までのご開帳ですので、直接拝みたい方はその日に合わせてお参りしましょう。

そして2023年、見逃せないのが1月6日(金)の大圓寺「甲子(きのえね)祭」!

「甲子祭」とは、大黒天の縁日とされる甲子の日に合わせて行われる大圓寺・大護摩供厳修のこと。2023年は6回「甲子祭」が行われますが、そのうち1月6日(金)は、「甲子の日+天赦日+一粒万倍日」が重なる「年内最上吉日」です。

この日にお参りし、お財布を新調するとその1年間、お金に苦労せずに過ごせると言われています。ぜひ、日程を併せてお参りしましょう。

妙圓寺(みょうえんじ)に祀られているのは寿老人と福禄寿で、長生きや健康、財をもたらす神

港区にある「妙圓寺」
港区にある「妙圓寺」

ここからは港区側に入ります。

寿老人は頭の長い老人で杖やうちわを持ち、桃や鹿を一緒に従えているのが特徴。

開運だるま「寿老人」(写真は2022年のもの)
開運だるま「寿老人」(写真は2022年のもの)

福禄寿は長い頭と長いあごひげ、大きな耳たぶが特徴で宝珠や巻物をくくりつけた杖を持つ姿をしています。

開運だるま「福禄寿」(写真は2022年のもの)
開運だるま「福禄寿」(写真は2022年のもの)

中国の道教に由来する神様でいずれも南極星の化身としてあがめらえていることから、同一神とみなされることも。この場合、吉祥天が七福神に加えられることがあります。

吉祥天はヒンドゥー教の女神ラクシュミーで、シヴァ神の妃とされています。仏教では毘沙門天の妃とされ、福徳をさずける天女として信仰されている神です。

福禄寿・寿老人ともに、長生きや健康、財をもたらす神となっています。

瑞聖寺(ずいしょうじ)に祀られているのは布袋尊で、福の神としてあがめられている

「瑞聖寺(ずいしょうじ)」
「瑞聖寺(ずいしょうじ)」

隈研吾さんが設計したことで話題を集めた瑞聖寺。こちらでお祀りされているのは布袋尊です。

布袋尊は中国が唐の時代に実在したとされる「契此(かいし・けいし)」という僧侶がモデル。丸くてぽってりとした太鼓腹、大きな袋を担いでいる姿として描かれます。

開運だるま「布袋尊」(写真は2022年のもの)
開運だるま「布袋尊」(写真は2022年のもの)

日本には鎌倉時代に伝わったとされ、庶民からは福の神としてあがめられるように。持っている大きな袋は「堪忍袋」とみなされ、度量の広さを意味するといわれています。

瑞雲寺の布袋尊は大雄宝殿の中に安置されており、こちらも7日までに巡らないと拝観できません

多くに恵まれるということから、子宝や夫婦円満、商売繁盛、無病息災のご縁が得られるそうですよ。

覚林寺(かくりんじ)でお祀りしているのは毘沙門天、無病息災のご利益あり

「覚林寺」
「覚林寺」

覚林寺は「白金の清正公さま」として親しまれる日蓮宗のお寺。加藤清正公をお祀りし、毎年5月4日・5日に清正公大祭が行われています。

毘沙門天は古代インドのクーベラという神様がもととなり、別名をヴァイシュラヴァナといいます。これを漢字にすると「毘沙羅門」となり、これがもとで毘沙門天となったようです。

開運だるま「毘沙門天」(写真は2022年のもの)
開運だるま「毘沙門天」(写真は2022年のもの)

元は武人の神様ですが、日本では財福の神様として信仰。病をなぎ倒すという意味合いで無病息災のご利益があるといわれています。

覚林寺の毘沙門天もご開帳は7日までですのでご注意を。

七福神巡りはいつでかけてもご利益があるといわれています。しかし、寺院によっては元旦から7日まで対応しているというところも多く、普段は非公開の場合も。

時間がゆるせばぜひ、7日までに七福神巡りを済ませ、2023年が健やかで楽しいものとなるよう祈念してはいかがでしょうか。

【山手七福神巡りの概要】
目黒不動尊(瀧泉寺)
住所:東京都目黒区下目黒3-20-26
問合せ先:03-3712-7549
※御朱印の授与は10時~16時30分(書置きでのお渡し)

蟠竜寺(ばんりゅうじ)
住所:東京都目黒区下目黒3-4-4
問合せ先:03-3712-6559
※御朱印の授与は9時~17時(書置きでのお渡し)

大圓寺(だいえんじ)
住所:東京都目黒区下目黒1-8-5
問合せ先:03-3491-2793
開門時間:8時~17時

妙圓寺(みょうえんじ)
住所:東京都港区白金台3-17-5
問合せ先:03-3441-3593

瑞聖寺(ずいしょうじ)
住所:東京都港区白金台3-2-19
問合せ先:03-3443-5525

覚林寺(かくりんじ)
住所:東京都港区白金台1-1-47
問合せ先:03-3441-9379

地域ニュースサイト号外NETライター(東京都目黒区)

コピーライターからWebライターへ転身。アロマセラピスト・整体師としても時々活動しています。趣味はカンフー(八卦掌・長拳)と古代史(関裕二先生のファン)。目黒区の魅力やおもしろいところを発信していきます。取り上げて欲しい目黒の穴場や情報もぜひお寄せください!

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