また出た!6年前の手口が復活か 警視庁の偽HPに誘導や進化型詐欺の逮捕状ケースも #専門家のまとめ
また出てきました。比較的若い世代を狙う手口です。「詐欺の共犯の疑いがある」という電話をかけて偽サイトに誘導してお金をだまし取ろうとします。
6年ほど前は検察庁のHPに誘導して、話を信じた人の実名を載せた詐欺事件の画面を見せており、30代・40代が被害に遭いました。さらに時流に合わせた、逮捕状などの画像を見せる進化型も登場して、9900万円もの被害も出ており、詐欺グループは高齢者以外を狙っています。
ココがポイント
▼「逮捕状が出ている」と電話をかけて偽サイトに誘導する詐欺の手口。前回は検察庁でしたが、今回は警視庁をかたっています。
・警視庁の偽サイトに誘導 詐欺の手口か 注意呼びかけ (NHK)
▼電話をかけて、検察庁HPの偽サイトへ誘導してお金をだまし取る手口への注意喚起。当時30~40代が被害に遭っています。
・検察庁ホームページの偽サイトにご注意ください。 (検察庁)
▼38歳男性が偽の逮捕状の画像を見せられて被害に遭いました。忘れた頃に詐欺の手口は進化しながらやってきます。
「保釈金を払えば逮捕しない」偽警察官がSNSで偽逮捕状送りつけ…男性が9900万円だまし取られる (FNNプライムオンライン)
▼40代男性が同じように逮捕状の画像でだまされており、全国各地でこの手口が広く行われていることがわかります。
・警官や検事かたり電話、警察手帳や逮捕状画像で信じさせる 男性会社員から23万円詐取 (神戸新聞)
エキスパートの補足・見解
偽サイトに誘導するだけでなく、LINEで偽の逮捕状を見せる手口も出てきています。進化型詐欺と思う理由には、二つあります。
「詐欺の共犯の疑い」の文言は、これまで高齢者を中心に行われていましたが、高齢者の場合、警察など複数人からのかたり電話で詐欺を信じさせます。それに対して、若い世代はフェイクニュースを拡散してしまうことからもわかるように、文字や画像を通じてだまそうとします。
もう一つは、LINEに誘導している点です。以前は偽サイトへのURLを電話で打ち込ませる形でしたが、LINEであれば偽サイトのリンクや逮捕状の画像も簡単に送れます。詐欺が身近で起こるなか、自分の周りでも起きるかもしれない。その不安に乗じてやってくる詐欺グループの手口には警戒が必要です。