船橋市内にもコーヒーチェーン店やファストフード店が増え、気軽にひと休みできるスポットは数多くありますが、ゆったりとした時間を過ごす事はなかなか難しいように思います。

筆者をはじめ、美味しいコーヒーと共に気兼ねなくのんびり過ごすことができる場所があったらいいな、と思い描く方も多いのではないでしょうか。

今回は少し足を延ばしても頻繁に訪れたくなってしまう、そして何よりご近所に住んでる方々が羨ましい！そんな素敵なお店をご紹介します。

場所は、新京成線高根木戸駅より徒歩約５分。
踏切を渡り線路沿いから一本小道に入った住宅街に佇む一軒家「Tip Cafe(ティップカフェ)」。
藍色の外壁にドアと窓枠のブラウンウッドが映え、シックな雰囲気漂う外観に入店前からワクワク感が高まります。

店内は木目調の家具が並び、まるでログハウスを訪れたような開放感。
空間を飾るドライフラワーやグリーンは落ち着きと明るさを演出し、早速居心地の良さを感じます。

愛情たっぷり鮮やかランチ。スパイスカレーと自家焙煎コーヒーがおススメ！

この日はランチタイムに伺いました。

メニューはこちらとなります。

ランチセット(前菜＋メイン＋スイーツ＋ドリンク1,800円)を。

前菜を彩る食材は自家菜園で採れた野菜も多く、季節によって変わるメニューも楽しみのひとつ。

そしてメインはお店の看板メニューでもあるスパイスカレーの中からポークビンダルーをチョイス。

スパイスの刺激が食欲をそそり、じっくり煮込まれて生まれたコクが味わい深い一品です。

スイーツはシフォンケーキを。

地元養鶏所で採れた新鮮な卵を使用したシフォンケーキはとてもふわふわとした食感。

ホイップクリームがたっぷり入っていますが重くなりすぎず、ほのかな甘みがとても美味しい！

そしてドリンクは、なんといっても店内の焙煎機で自家焙煎されたコーヒーがおススメです。

この日は、めずらしいという雲南産豆を使用したコーヒーを。

中国のコーヒーを頂くの初めてでしたが、赤ワインのような香りにほどよい苦みと酸味が加わり濃厚さを感じます。

じっくり丁寧に淹れられた一杯は食後にピッタリ。

季節によって入れ替わるコーヒー豆はどれも店主さんがこだわりぬいたもの。

店内で頂くことはもちろん、焙煎豆としてテイクアウトもできます。

お気に入りをぜひ見つけてみてください。

地域のみなさんへ美味しいコーヒーと憩いの場を

昔からコーヒーが大好きという店主の藤原さん。お店は藤原さんのご実家でもあります。

久しぶりに地元を訪れ周辺を巡ったところ、「ゆっくり落ち着ついて過ごせるお店がどんどんなくなってしまっている」「美味しいコーヒーが手に入りにくい」と実感したといいます。

同じように感じている地域の方も多いのではないかという思い、そしてこだわりの自家焙煎から淹れるコーヒーを多くの人に提供したいというという思いから実家を改装し、お店を開くことを決意。

ご家族や飲食店経営経験のあるご友人の協力のもと、2020年６月に「Tip Cafe」をオープンされました。

以前は長く建設業に携わってきたという藤原さん。

お店の内装はご家族で力を合わせ、大部分をDIYしたとのこと。

ご家族みなさんのお店に込める思いから生まれたアットホーム感溢れる空間は、今では地域の方々の憩いの場として親しまれています。

筆者が訪れた日は、近隣の方が本を片手にフラッといらっしゃったり、

買い物帰りという顔なじみの方が藤原さんと世間話を楽しんでいたりと、皆さんがそれぞれのんびりとしたひとときを過ごしている姿がとても印象的でした。

これからもお客様がゆっくりくつろげるお店作りをしていきたい、という藤原さん。

また今年から始めたキッチンカーで「船橋市内を巡ってたくさんの方々にコーヒーやフードを楽しんでもらいたい」とこれからの展望をお話してくださり、筆者もパワーを頂くことができました。

地域を想う店主の藤原さんが営む「TipCafe」は、こだわりの自家焙煎コーヒーと食事をゆったりとした温かい雰囲気の中で愉しむことができる、素敵なお店です。

ぜひ足を運んでみてください。