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人を傷つけるのが嫌いな人は、調和タイプと防御タイプ。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「人を傷つけるのが嫌いな人」というテーマでお話したいと思います。

では早速。
世の中には、「人を傷つけるのが嫌いな人」という人がいます。生まれつき性格で言えば、防御タイプ調和タイプです。攻撃タイプは、人を傷つけることに対しては、躊躇い(ためらい)がないことが多いです。

今、世の中には、生まれつき、防御タイプと調和タイプと攻撃タイプがいると言ったのですが、どの人も、基本は平和主義者です。

でも、相手から「攻撃された」と感じると、その反応は様々です。
防御タイプと調和タイプは、やられてもやり返すことは少ないですが、攻撃タイプは、やられたらやり返します。攻撃タイプは、もっとも泣き寝入りを嫌うタイプと言えます。

「やられたらやり返す、倍返しだ」のセリフで有名な半沢直樹さんは、典型的な攻撃タイプに属すると思います。
半沢直樹さんのテレビの視聴率が良かったのは、そういう攻撃タイプの方から支持されたということもあるかと思いますし、やられてもやり返せない、防御タイプや調和タイプの人からも、自分にない面に憧れられて、支持を得たということもあるかと思います。

攻撃タイプの人は、基本、強いです。少々やられても心傷ついたりはしません。逆境をバネに出来るタイプです。叱られるのは、もちろん好きではないですが、褒められて伸びるというよりは、叱られて伸びるタイプです。
彼ら攻撃タイプは、自分の心が頑丈に出来ているので、少しの攻撃で大変に心傷つく人が世の中にいるということを知りません。だから、相手に良かれと思って、厳しくあたり、強めに指導することが多いです。ちなみに、スポーツ選手は、監督やコーチも含め、攻撃タイプであることが多いです。

いっぽう防御タイプは、攻撃されたら逃げていきますが、逃げ場がなくなるほど追い詰められると、一転して攻撃に転じます。正に、窮鼠猫を噛む状態です。防御タイプは、「もうダメだ!」と思うと、やけくそになって、死に物狂いで、攻撃し返します。だから、滅多に怒らない防御タイプに攻撃を仕掛け、彼らを怒らせるようなことをしてはいけません。防御タイプには、加減を知らない怖い一面があるからです。
このあたりに関しては、余裕を持ちながら、相手を攻撃することが出来る攻撃タイプには、思いもよらないことかと思います。

いっぽう調和タイプは、攻撃されても攻撃し返そうとしません。どこまでもどこまでも、相手と仲良くしようと努力します。攻撃すること自体が怖いし、攻撃して報復を受けることも怖いからです。

その他、感受性の強い人や敏感な人も、人を傷つけるのが苦手で嫌いです。人を傷つけると、相手の心の痛みが自分のことのように感じ、それで辛くなってしまうからです。
よって、調和タイプで、感受性の強い人は、人を攻撃するのが大変に嫌いですし、人を叱るのも大変に苦手です。調和タイプで感受性の強い人は、人を攻撃している時、人を叱っている時、人を傷つけている時、相手以上に泣いてしまうことが珍しくありません。

人口比率で言えば、攻撃タイプは4割、防御タイプは3割、調和タイプは3割と言われています。この記事をご覧のあなたは、どのタイプに属するでしょうか?

繰り返しになりますが、どのタイプも基本的には平和主義者です。ただ、「攻撃を受けた」と感じた時に、どのような行動を起こすか? タイプによって違うということです。

出来れば、自分はどのタイプの人なのか? 知っておいていたほうがいいです。何故なら、そのほうが楽に生きられるようになりますし、人間関係も良好になるからです。残念ながら、ほとんどの人は、生まれてから死ぬまで、自分がどのようなタイプか知らないまま、生涯を閉じます。

というわけで、今日は、
「人を傷つけるのが嫌いな人」というテーマでお話しさせて頂きました。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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