Yahoo!ニュース

清武弘嗣のSAMURAI BLUE離脱についての報告

河治良幸スポーツジャーナリスト

6月12日にJFAから清武弘嗣と川又堅碁の途中離脱の発表がありました。

川又に関しては週末のJリーグで打撲した右太ももの状態が思わしくないとのこと。そして合宿中に右足の底部を負傷(※診断の結果、第五中足骨に亀裂)したという清武は国内で補強手術を行う予定。広報を通じてメディアにコメントを出しています。

清武弘嗣選手

「良いトレーニングができていたので、今からというときに離脱となり、残念です。昨日は良い試合を見せてもらいましたし、これを続けていければ、次のシンガポール戦も良い内容で勝てると思います。またSAMURAI BLUEに戻ってこれるよう、私もしっかり治してきます。」

海外組を集めて行った8日間の事前合宿ではひと際目立った動きを見せ、ハノーファーを残留に導く活躍を見せたシーズンの充実ぶりを表していたので、まさかこういう形の離脱になるとはずっと取材していた筆者も思ってもみませんでした。

今回はハートレートで心拍数を取り、選手のコンディションに合わせた強度でフィジカルの練習をしており、そのこと自体はハリルホジッチ監督やモアン・フィジカルコーチの方法に落ち度は無いでしょうし、代表チームとしてもブラジルW杯の合宿で一律にトレーニングをしてしまった反省を活かしているのかなと思って見ていました。

アクシデントというのは選手がどんな状態でも起こりうるもので、欧州はEUROの予選、南米はコパ・アメリカを戦ったりもしている中で、シーズンが終わったばかりという状態が今回のケガに影響したかどうかは分かりません。

そうした中で、代表チームにおけるメディカルの詳細は明らかにされていませんが、事前で骨や関節も含めて状態をチェックしてトレーニングを進める方法というのはさらに探っていくべきものかもしれません。

ともかく合宿中の清武は動きが良いだけでなく、ゴールに積極的でハリルホジッチ監督の求める縦を狙うスタイルをしっかりプレーに出しており、競争についても強い意識をもってやっていく決意を教えてくれていました。

わずかな出場時間に終わったブラジルW杯のあと、次のW杯では必ず中心的な選手になると宣言し、メディアに対する言葉もこれまでよりメリハリのきいた言葉が聞ける様になっていただけに、今回の離脱はとても残念ですが、しっかり治して次のシーズンに良い状態で入り、また日本代表に戻ってくることを期待しています。

スポーツジャーナリスト

タグマのウェブマガジン【サッカーの羅針盤】 https://www.targma.jp/kawaji/ を運営。 『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを製作協力。著書は『ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)など。プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHK『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の”天才脳”」監修。

河治良幸の最近の記事