２０２４シーズンのＪリーグも最終盤となり、Ｊ１はラスト２節、Ｊ２とＪ３は昇格プレーオフを残すのみとなっています。今回は年末企画として、最も多くのサッカー選手が国内外で活躍していると見られる”鈴木”選手だけでチームを作ってみました。

GKは文句なしに鈴木彩艶（パルマ）でしょう。ベルギーからセリエAにステップアップし、１試合ごとにパフォーマンスが厳しく評価される厳しいリーグで成長しながら、日本代表の守護神としても着実に存在感を増しています。控えには鈴木椋大（ジェフ千葉）を。Ｊ２で惜しくもプレーオフに行けませんでしたが、どっしりとした安定感で千葉の終盤戦を支えました。

ディフェンスラインは鈴木海音（ジュビロ磐田）、鈴木義宜（京都サンガ）、鈴木淳之介（湘南ベルマーレ）の３人です。ボールを奪う能力が高い鈴木海音と運動量が豊富な鈴木淳之介が左右に構えて、バランス感覚の優れた鈴木義宜が中央で統率する３バックはＪ１でも十分に戦えそうです。ベンチには経験豊富な鈴木大輔（ジェフ千葉）と攻守両面の躍動が期待できる鈴木喜丈（ファジアーノ岡山）が、いつでも試合を締められる準備をしています。鈴木喜丈には中盤のアンカーも兼任してもらいます。

アウトサイドは右にハイスケールな攻め上がりが特長の鈴木雄斗（湘南ベルマーレ）、左にハードワークと高速クロスを兼ね備える鈴木準弥（FC町田ゼルビア）を並べました、。鈴木準弥は右のスペシャリストのイメージも強いですが、藤枝や秋田では左で起用されるケースもあり、鈴木雄斗との併用で左に回ってもらいました。ベンチの鈴木冬一（京都サンガ）は海外経験もあり、左サイドの粘り強い守備と果敢な攻撃参加で活性化できるタレントです。

守備的MFはこの人でしょう。鈴木徳真（ガンバ大阪）は今シーズン、ボランチのポジションではＪ１で最も評価を高めた一人と言えます。この”チーム鈴木”でも中盤の軸としてボール奪取とパス出しの両面から、チームを支えてくれるでしょう。二列目は欧州を舞台にチャレンジし続ける鈴木唯人（ブレンビー）と”チーム鈴木”の象徴になりうる鈴木優磨（鹿島アントラーズ）のセットです。

FWとしても活躍が見込める鈴木優磨ですが、攻撃のフリーマンとして幅広くチャンスに絡むことで、相棒の鈴木唯人の推進力も生かされそうです。セットプレーのキッカーは鈴木唯人に任せたいと思います。鈴木翔大（鹿児島ユナイテッド）はFWが本職ながら、二枚目で10番的な振る舞いもできるタレントで、このメンバーでも勝負所で重要な働きをしてくれそうです。

２トップはＪ１終盤戦のヒーローである鈴木章斗（湘南ベルマーレ）と高さ、スピードを備えた鈴木武蔵（北海道コンサドーレ札幌）のコンビです。鈴木章斗は９月の３試合連続ゴールなど、一時は降格危機にあった湘南の救世主的な存在で、ここからの成長も期待できます。鈴木武蔵は札幌に復帰してしばらくゴールが無い日々が続きましたが、徐々にフィットして結果も付いてきました。鈴木優磨が前線の負担を軽減してくれることで、フィニッシュに集中できる”チーム鈴木”では、さらなるゴール量産が期待できそうです。

鈴木孝司（アルビレックス新潟）はＪ３時代の町田でブレイクし、同カテゴリーの初代得点王になったストライカー。Ｊリーグで１００ゴールを超える得点を記録しています。４シーズン過ごした新潟の契約満了がリリースされましたが、まだまだ活躍してほしい思いを込めてベンチ入り。鈴木大馳（サガン鳥栖）は今年９月にトップ昇格が内定したばかりですが、町田戦の初スタメン初ゴールで話題に。来シーズンはＪ２がステージとなる鳥栖にとっては大きな希望でしょう。

監督は黄金時代のジュビロ磐田を率いた”マサくん”こと鈴木政一監督を総監督として、今年で活動を終えるソニー仙台の鈴木淳監督に”チーム鈴木”の陣頭指揮を任せたいと思います。