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【富士宮市】田貫湖北サイト近くにある『長者山田貫神社』大きすぎる灯籠が目を引きます!

渡辺雅来地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

本日(12月10日)13時から『田貫湖まつり』が田貫湖北サイトで開催されます。
北サイトといえば、新しく田貫湖畔広場ができ、複合遊具やハンモックソファーや展望席などが置かれ、のどかな時間を過ごせるようになっています。

田貫湖畔広場
田貫湖畔広場

複合遊具
複合遊具

また、田貫湖と富士山を眺望できるスポット『たぬき展望台』があります。

たぬき展望台への道
たぬき展望台への道

急な坂と階段を登った展望台からの景色は絶景!

たぬき展望台からの景色
たぬき展望台からの景色

展望台にいるぽんぽこぽん太もひそかな人気です。

そして、北サイト入口の右側に鎮座しているのが、『長者山田貫神社』です。

長者山田貫神社入口
長者山田貫神社入口

神社の詳しい由緒は分かりませんが、言い伝えの1つを紹介します。

昔藤次郎と言う名の働き者の炭焼きがこの辺りに住んでいたそうです。
ある日藤次郎の元にお姫様が「お嫁さんにして下さい」と藤次郎の元にやって来ます。
「こんな貧しい生活ではあなたを幸せにできません!」藤次郎は一度は断りますがお姫様の決心は変わりません。
お姫様を妻に迎えた藤次郎は以前にも増してせっせと働き、一財を築き「炭焼長者」と呼ばれるようになったそうです。
「炭焼長者」の呼び名から付近の山を長者山、沼を長者ヶ沼と呼んでいたそうです。

その後、冨士神社の田貫次郎実長がこの地に隠居し、田貫沼と呼ばれるようになりました。

この言い伝えから読み取ると、『長者山田貫神社』は、藤次郎と妻、そして田貫次郎実長を祀った神社という解釈で良いような気がします(あくまで私の推測です!)

境内
境内

田貫湖をまるで見守るような位置にひっそりと鎮座する『長者山田貫神社』。

境内から見える田貫湖
境内から見える田貫湖

田貫沼は関東大震災の影響で芝川の水量が減少し、農業用水を確保する為に田貫沼は人工的に拡張され、「田貫湖」に改称されました。
どうして田貫湖は富士五湖に数えられないのか、昔から疑問に思っていましたが、田貫湖は人造湖だからなんですね。

社殿
社殿

社殿は木造です。湖付近だと湿気などで材木が痛んでしまいそうですが手入れされているのか、年季の割に痛みは少ないようです。

狛犬
狛犬

社殿の前にはどこかしら異国情緒のある狛犬があります。
以前訪れた御殿場市の平和公園にあった世界の狛犬の中で照らし合わせてみると、香港の狛犬の造りに似ていました。
そして2体とも口が開いています。こういった狛犬は『獅子吼』と呼ばれるんだそうです。

(右)長者山田貫神社の狛犬(左)平和公園で見た香港の狛犬
(右)長者山田貫神社の狛犬(左)平和公園で見た香港の狛犬

そして、気になるのは左にだけある灯籠の大きさです!

この灯籠!
この灯籠!

隣に並んでみると…

大きい!
大きい!

3mはあるのではないでしょうか!

離れてみても…大きい!
離れてみても…大きい!

私がここで紹介した田貫湖にまつわる言い伝えは、諸説ある中の1つです。
様々な形で残る言い伝えに思いを馳せて、田貫湖を訪れる際は『長者山田貫神社』にお参りしてみてくださいね。

そういえば、長者山頂上には『長者山田貫神社』の分社?がありました。
分社はどことなく狸に化かされているような雰囲気でした(笑)

長者山頂上にある分社?
長者山頂上にある分社?

本日(12月10日)は『田貫湖まつり』が開催されます。
おまつりを愉しみながら、周辺散策して田貫湖の魅力を再発見してください!

地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

身近の新しい発見や、小さな幸せを探して日々バイクで放浪しながら活動しているライターです。記事を通じてみなさまの発見や幸せに繋がれば嬉しいです。趣味はバイク、ガーデニング、猫(無類の猫好き)です。

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