初写真集が発売前に重版決定。注目の女優・岡崎紗絵が語る恩人への思い
フジテレビのドラマ「ナイト・ドクター」など話題作に次々と出演している女優の岡崎紗絵さん(25)。フジテレビ「新しいカギ」などバラエティーでも新たな顔を見せていますが、初の写真集「すがお。」が10月14日の発売日前に重版が決まったことでも注目を集めました。着実に活動の幅を広げていますが、その根底にあるのは恩人への思いでした。
新型コロナ禍での思い
今回の写真集の前に、今年2月から5カ月連続でデジタルの写真集をリリースしていたので、その分も含め撮影自体は去年の冬から今年の夏までしていたんです。
なので、結構な長期間撮っていただいたので、その間で髪形も変わってますし、いろいろなパターンの私を見ていただけるのかなとは思っています。
タイトルの「すがお。」というのも、あらゆる私を見ていただいて身近に感じてもらえればという思いを込めてつけたものなんです。
写真集を作っている期間だけでも、新型コロナ禍でお仕事や生活の状況がいろいろ変わりましたし、去年から今年にかけては、いろいろなことを考えた時期にもなりました。
一つは、エンターテインメントに救われる部分がすごくあったなと。自分自身がその世界にいるんですけど、見る側としていつも以上に多くの作品に触れる中で、いかにドラマや映画に自分が救われているか。そして、そこに関われていることを改めてうれしく思いました。
恩人の存在
もっともっとこの世界で頑張れればと思いましたし、それを考えた時に、いつも思い起こされるのが山口紗弥加さんの存在なんです。
私が初めて出演した連ドラ「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」(関西テレビ、2015年)でご一緒させていただいたんですけど、当然、私は経験がないので何も分からない。お芝居そのものもですし、空き時間にどこで何をしていたらいいのかも分からない。
そんな状況だった中、山口さんが「こっちにおいで」とか「ここでご飯を食べようよ」と本当に、本当に、気さくに、優しく声をかけてくださったんです。
今でもその時のことは鮮明に覚えていますし、自分がキャリアを積む中で、感謝の気持ちがどんどん強くなっています。
全体を見て、優しく、さりげなく、その人を、そして、現場自体を良い空気にする。今、私が後輩の人たちにそうやって接することができているのか。それも考えさせられますし、その難しさを知れば知るほど感謝も大きくなっているんです。
今回、実際に写真集を出していただいたというのも新たな一歩で本当にありがたいことですし、今後もそうやって積み重ねをしていけたらなと思っています。
作品で言うと、時代物というか今の時代ではない作品に出られる女優さんになれたらなと思っています。
中でも、私は「大奥」が大好きで、あの華やかだけど中身はドロドロという世界観が大好きなんです(笑)。所作もだし、お芝居自体のレベルも高いものが求められる作品になるとは思うんですけど、いつかお声がけいただけるような自分になりたいなと。
そのために、日々の積み重ねというか、コロナ禍で筋トレも始めて体づくりにも目覚めましたし、韓国ドラマもたくさん見てエッセンスを吸収しにかかってもいます。少しずつでも前に進めるように。それは常に考えています。
そして、いつか本当に「大奥」に出られたら、一つ夢が叶ったなといううれしさがあると思います。実生活であんなドロドロに巻き込まれたら困りますけど(笑)、改めてこのお仕事の面白さを再認識するだろうなと思っています。
(撮影・中西正男)
■岡崎紗絵(おかざき・さえ)
1995年11月2日生まれ。愛知県出身。T-TRIBE ENTERTAINMENT所属。2012年、雑誌「Seventeen」のオーディション「ミスセブンティーン2012」に広瀬すず、高堰うらら、藤井サチらと選ばれ、同誌専属モデルになる。16年から「Ray」の専属モデルを務める。15年から女優としても本格始動し、映画「脳漿炸裂ガール」でスクリーンデビュー。フジテレビ「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」で連続ドラマに初出演する。その後も「仰げば尊し」「人は見た目が100パーセント」「僕たちがやりました」「ブラックペアン」「トレース〜科捜研の男〜」「パーフェクトワールド」「ナイト・ドクター」など話題作に次々と出演。10月14日に初の写真集「すがお。」が発売された。