出掛ける前からジャズ気分:赤崎真由美Tokyo Touring
●公演概要
7月3日(水) 開場 18:30/開演 1st 19:30、2nd 21:00、3rd 22:10
会場:目黒東京倶楽部目黒店
出演:赤崎真由美(ヴォーカル)、山下弘治(ベース)、田村和大(ピアノ)
7月4日(木) 開場 18:00/開演 1st 19:30、2nd 20:50、3rd 22:10
会場:横浜BarBarBar
出演:赤崎真由美(ヴォーカル)、福井友美(ピアノ)、山下弘治(ベース)、加納樹麻(ドラム)
7月5日(金) 開場 19:00/開演 1st 20:00、2nd 21:30
会場:浅草Jazz Bar SOULTRANE
出演:赤崎真由美(ヴォーカル)、福井友美(ピアノ)、山下弘治(ベース)
7月6日(土) 開場 18:00/開演 1st 19:00、2nd 20:30
会場:銀座No Bird
出演:赤崎真由美(ヴォーカル)、小林裕(ピアノ)、山下弘治(ベース)、藤井学(ドラム)
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赤崎真由美Tokyo Touring
2004年に上梓した『ジャズを読む事典』の執筆中、取材で訪れた名古屋はとても熱いジャズが飛び交う街でした。以前からそこには東京にも大阪にもない“なにか”があると感じていたところ、その印象を確かにしてくれた旅だったのです。
そんな名古屋から1通のメールが届いて、「いまレコーディングをしているのだけれど、ライナーノーツを書いてほしい」と書いてありました。その送り主が、赤崎真由美。
そのレコーディングがヴォーカルとピアノとベースに弦楽四重奏というユニークなものだったので、ぜひとも名古屋に飛んでスタジオの端っこでもいいから現場を観て原稿を書きたかったのですが、どうしても都合がつかず、ライナーノーツを担当するという話も保留ということになってしまいました。
その後、拠点は名古屋に置きながらも東京へ遠征を始めた彼女のライヴを拝見する機会があり、ようやく2011年5月にリリースした3rdアルバム『SCARLET/スカーレット』では“ライナーノーツを書く”という約束を果たすことができました。
赤崎真由美の魅力について、ボクはそのライナーノーツに「ヘンだなぁ」と思ったことを挙げています。プロの歌手をつかまえて、「アナタはヘンです」と言うのもおかしな話なのですが、彼女の歌からは「普通に歌って普通に上手く聴かせたい」という願望がまったく感じられず、常に「なにかをやってみたい」という冒険心というか好奇心が伝わってくるのです。
プロフィールにも渡米についての記述がありますが、どうやら最近もロサンゼルスまで“なにか”を学ぶために出かけていったようです。
スタンダード曲を覚えてフェイクができるようになれば一人前――そう言われる日本のジャズ・ヴォーカル界において、どうも彼女の行動はヘンにしか見えないのです。そう思うのはボクだけではないようです。東京・横浜方面でのライヴは年に数回あるかないか。この機会に、ジャズ・ヴォーカルらしからぬジャズ・ヴォーカルを体験してみてはいかがでしょうか。
♪Jazz Mist 赤崎真由美(vocal) 2011.10/19
♪It's Time To Get Away/赤崎真由美
では、行ってきます!