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甲子園で投げた松坂大輔の「全投球」カルテ。日本復帰後初マウンドは3回無失点、最速146キロ

田尻耕太郎スポーツライター

全57球の詳細

たかがオープン戦、されど実戦初登板。

松坂大輔投手が日本球界復帰後初めてマウンドに上がった。3月4日のタイガース戦(甲子園)。結果は3回を投げて無失点だった。被安打4、奪三振2、与四球2の内容。球数は57球、その全投球詳細が以下のとおりだ。

打者│結果││球種│球速│コース

【1回裏】

<無死走者なし> 

鳥谷

ボール│ストレート│139キロ│外角高め

中フライ│ストレート│137キロ│外角低め

<1死走者なし>

上本

ストライク│カーブ│117キロ│真ん中

ファウル│ストレート│137キロ│外角

ボール│チェンジアップ│127キロ│外角低め

ボール│スライダー│119キロ│内角

ファウル│ストレート│141キロ│外角

空振り三振│ストレート│142キロ│真ん中

<2死走者なし>

西岡

ボール│ストレート│141キロ│外角

ボール│スライダー 127キロ│内角低め

ボール│ストレート 140キロ│外角低め

ストライク│ストレート│138キロ│外角

四球│ストレート│139キロ│外角

<2死一塁>

ゴメス

ストライク│ストレート│139キロ│外角低め

ボール│スライダー│123キロ│内角

遊ゴロ│スライダー│127キロ│外角低め

【2回裏】

<無死走者なし>

マートン

ファウル│ストレート│142キロ│内角

ボール│ストレート│141キロ│内角(すっぽ抜け)

ボール│カーブ│121キロ│外角

ボール│スライダー│127キロ│真ん中低め

中ヒット│ストレート│表示なし│真ん中

<無死一塁>

江越

ボール│スライダー│126キロ│外角

ファウル│ストレート│140キロ│外角

ストライク│スライダー│120キロ│外角

右ヒット│ストレート│142キロ│真ん中

<無死一、二塁>

横田

ストライク│カーブ│119キロ│外角

空振り│チェンジアップ│128キロ│外角低め

ボール│チェンジアップ│125キロ│外角(すっぽ抜け)

二ゴロ│ストレート│表示なし│内角

<1死一、三塁>

梅野

ストライク│ストレート│137キロ│外角

ボール(一走横田が盗塁失敗で2アウト)│チェンジアップ│125キロ│真ん中低め

空振り│スライダー│127キロ│外角低め

見逃し三振│ストレート│139キロ│外角

【3回裏】

<無死走者なし>

大和

ファウル│ストレート│139キロ│内角

左フライ(好捕)│スライダー│125キロ│真ん中

<1死走者なし>

鳥谷

ボール│ストレート│139キロ│外角

ボール│カーブ│115キロ│外角

ストライク│スライダー│124キロ│外角

ストライク│ストレート│139キロ│外角

ファウル│ストレート│141キロ│外角

ボール│チェンジアップ│127キロ│内角低め

中ヒット│スライダー│129キロ│真ん中低め

<1死一塁>

上本

ボール│ストレート│137キロ│内角高め

ボール│スライダー│126キロ│外角低め

右ヒット(エンドラン)│スライダー│126キロ│外角

<1死一、三塁>

西岡

中フライ│チェンジアップ│126キロ│外角

<2死一、三塁>

ゴメス

ボール(二盗成功)│スライダー│126キロ│真ん中高め

ボール│スライダー│125キロ│内角

ボール│ストレート│145キロ│内角低め

ストライク│ストレート│143キロ│内角

ファウル│スライダー│125キロ│内角

四球│ストレート│146キロ│外角低め

<2死満塁>

マートン

ボール│カーブ│120キロ│外角低め

ボール│ストレート│145キロ│真ん中低め

ストライク│ストレート│138キロ│真ん中

遊ゴロ│ストレート│145キロ│真ん中

フォーム「悪癖」修正に課題

【雑感】

3回無失点の好スタートである。しかし、キャンプ時に多くの指摘があった投球フォームに課題を残した。

一時は「体が開き、体重移動がスムーズにできず、肘が上がらない」という悪癖が修正されたように見えたが、キャンプ終盤には再び顔を覗かせていたのだ。この日もストレートの多くがシュート回転していたことから課題は明らか。あと1か月を切った開幕までにどこまで修正できるか、注目したいところだ。

球速は3イニング目に146キロをマークするなど、「決めにいく」際には力の入ったボールを投げていた。シーズンに入れば150キロの大台を投げられるという期待を持たせる内容だった。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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