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器物破損、泥酔、不法投棄…記憶に残る「ヤバい」キャンパーたち。遭遇した時の対処法は?

いわもととしたつキャンプクリエイター/アウトドアライター
(写真:写真AC)

キャンプブームの中で何かと取りざたされた「キャンプマナー悪い問題」。マナーやルールを把握しきれていないビギナーが引き起こしたとされがちですが、実はそれだけでは語れません。ビギナーでもベテランでも、ヤバい人はヤバいのです。

マナーやルールを飛び越えてもはや犯罪だったり、通報案件だったりと、長くキャンプをしていると色々と遭遇するものです。どんなヤバい人がいたのか、また、いざ遭遇したらどうすればいいのかを解説していきます。

【CASE1】迷惑行為をした挙句にボールをクルマにぶつけて器物破損

(写真:写真AC)
(写真:写真AC)

もう本当に勘弁して…と思ったのが滋賀県のとあるキャンプ場で遭遇したキャンパー達。子どもを含んだ大人数でキャンプをしており、我が家がチェックインした時点ではBBQをして盛り上がっていました。

まあそれ自体は「楽しそうだな~」で済むのですが、途中から仲間がバイクでやってきて、エンジンをふかし始めたのです。流石にマナー違反ではあるものの、周辺のサイトのキャンパー達は「早く帰ってくれないかな」と我慢している様子。

しかし痺れを切らしたあるキャンパーが注意をしに行って、口論になりました。その場はキャンプ場スタッフの介入でいったん落ち着いたのですが、その後、注意をしたキャンパーのクルマにわざとボールをぶつけるなど、かなり悪質ないやがらせをしていたので、キャンプ場のスタッフに報告。最終的にはスタッフとも揉めており、警察がやってきていましたね。

【CASE2】酒に酔って大騒ぎするグループキャンパー

(写真:写真AC)
(写真:写真AC)

こちらは結構あるあるなお酒絡みのトラブル。キャンパーの中には自然が好きでしっぽり楽しむタイプと、宴会をしにくるキャンパーの2種類で分けられますが、トラブルになりやすいのは後者のタイプ。

節度を守って騒ぐのであれば問題ありませんが、明らかに泥酔した状態で消灯時間を過ぎても大騒ぎしたり、大きな音で音楽を流したりと非常に迷惑。当時4歳だった我が家のちびっこキャンパーも気になって中々寝付けなかったので、夜間の管理棟電話番号へ連絡。

注意をしてもらいましたが、しばらくするとまたうるさくなるという悪質さ。何度か注意を繰り返してもらっている内にようやく寝れたのを覚えています。

【CASE3】BBQコンロやテントを不法投棄

(写真:写真AC)
(写真:写真AC)

見た目は普通のキャンパーでも、最後の最後にとんでもないことをやらかすパターンもあります。あるオートキャンプ場を利用した時、挨拶もしてくれて人当たりも良いファミリーキャンパーと隣り合わせに。「今回は気持ちよくキャンプできそうだな」という想いの通り、チェックアウトまで特に何もありませんでした。

が、しかし。なにやらチェックアウトの際にゴミ捨て場に大きなゴミを持って行く様子...。遠巻きに見ていると、バーベキューコンロや中型のテントを燃えるゴミのコンテナへ捨てているではありませんか。

流石に看過できなかったので管理棟へ連絡を入れましたが、回収する様に注意をされている様子でした。人は見た目で判断できないもんですね。

自分たちで何とかするのは絶対にやめて

(写真:写真AC)
(写真:写真AC)

全てのケースで共通するのが、ヤバいキャンパーに遭遇した時、自分で注意をするなどして何とかしようとするのは絶対にやめてください。変に恨みを買われ、CASE1の様に嫌がらせをされる恐れもあります。

とにかくまずは管理棟に連絡するのが第一です。あまりに悪質な上、キャンプ場スタッフが不在の場合は、警察に相談するというのも手段の一つです。その場合は110番ではなく、まず最寄りの警察署に電話を入れてみてください。(もちろん暴力や器物破損など、明らかに緊急の場合は110番もアリです)

願わくば、皆さんが「ヤバいキャンパー」に遭遇しないことを願っています。

キャンプクリエイター/アウトドアライター

『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、子どもはもちろん大人の環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。実体験を通したキャンプの知識や雑学、マニアならではの考察についてお届けしていきます。

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