【秋田県大仙市】熊カレーに鹿カレー?『道の駅 協和』で出会った大仙の新名物とは?
大仙にニューカルチャーが誕生!今話題の「協和ジビエ」を求め道の駅へ!
「秋田県大仙市ってどんな街?」
もし県外のひとにそう聞かれたら、大仙市民の100人中102人が「花火で有名な街」と答えるだろう。なんせ『大曲の花火』の来場者数は、例年約70万人と言われている。やはり大仙市といえば花火だ。むしろ花火しかない。花火におんぶに抱っこだ。
……って、勢い余って地元を華麗にディスってしまったが、そんな大仙市の北部で産声をあげたニューカルチャーが今話題を集めている。クマくんやシカさんのお肉。広大な自然界からの贈り物・協和ジビエだ。
超絶広い駐車場と、鮮やかに揺れる新名物の幟。今回私が訪れたのは、国道46号線沿いにある『道の駅協和 四季の森』である。そう、今日はこの地で噂の熊カレーと対峙する魂胆だ。
熊、鹿、熊。道の駅の売店を覗いてみると、さっそく噂のジビエコーナーが登場。想像していた倍の勢いで、新たなご当地カレーが猛プッシュされていた。
ちなみに熊カレーの熊肉は、大仙市協和エリアで捕れたものだけを使うという徹底ぶり。そんなガチンコレトルト熊カレーの価格は1,100円、鹿カレーは700円だ。私が訪れた際はソールドアウトしていたが、本来は熊肉や鹿肉の缶詰もラインナップに加わっている
道の駅が総力を挙げて巻き起こすニューウェーブ。そいつを肌で体感するため、私は道の駅内のレストランへと向かった。お土産にレトルトカレーも悪くないけど、レストランではその場で魅惑の熊カレーを味わうことができるのだ。
品書き(レストランメニュー)
熊カレー(大仙市協和産の熊肉を使用):1,250円
杜仲豚とんかつ定食:1,150円、生姜焼き定食:850円、天ぷら稲庭(冷・温):1,300円、かつ重:900円、しょうゆラーメン:650円など。
『道の駅 協和』のレストランでは、地元大仙市のブランド豚「杜仲豚」を使ったとんかつ定食や、秋田名物の稲庭うどんなども品書きに加わっている。店内は「ザ・道の駅の食堂」という雰囲気。定食から麺類までひと通り揃っているが、今回私がチョイスしたのはもちろんコイツだ。
幅広い世代が楽しめるジビエカレー!『道の駅 協和』で大仙の新名物を堪能!
注目の熊カレーがフレッシュなサラダを引き連れて登場だ。ジビエカレーといえばクセが強いイメージだが、そのルックスに熊のような猛々しさはない。ジャガイモの隣にゴロリとした熊肉が見えるが、どこか懐かしさ漂うカレーライスという雰囲気だ。
さっそく噂のカレーを実食といこう。カレーはスパイスが効いているが、食べやすいように辛さは調節されている。注目はそこに鎮座する熊さんのお肉だが、こいつがガチで柔らかい。丁寧に下処理して、じっくりと煮込まれているのだろう。クセがまるで無く、牛肉と言われたら勘違いしてしまいそうだ。
逆に猛々しい野獣の味を求めているハードパンチャーにはやや物足りないかもしれないが、子供や高齢の方も食べられるようにと工夫が感じられる。幅広い世代に「地元の味」を楽しんでほしい。そんな想いがビンビンと伝わってくる。
ちなみにこちらの熊カレーの価格は1,250円。これは吉野家のスパイシーカレーおよそ3杯分の価格……って、なんかスイマセン。だけど地元の狩猟会が捕獲したガチンコ熊肉と考えれば、決して高すぎる価格では無いように思う。
散歩がてら道の駅を訪れて、普段はなかなか出会えないジビエカレーを体験。そんな休日もアリだろう。
大仙市の北部にある街から、新名物を発信。今はまだそれほど認知度が高くない協和ジビエだが、いつかお隣の「横手やきそば」のように全国区のB級グルメになる日が来る。……かもしれない。
【施設情報】
道の駅協和 四季の森
住所:秋田県大仙市協和荒川字新田表15-2
売店営業時間:9時~18時(5月~10月)、9時~17時(11月~4月)
レストラン営業時間:9時~17時(ラストオーダー:16時30分)
電話番号:018-881-6646
定休日:無休