鈴木誠也の打点はムーキー・ベッツに並ぶ。この選手の打点はベッツを上回る
4月5日、鈴木誠也(シカゴ・カブス)は、2回裏に二塁打で2打点、6回裏に犠牲フライで1打点を挙げた。シーズン全体の打点は11。前日の時点で打点ランキングの両リーグ・トップに位置していた、ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)に並んだ。
この日、鈴木と同じ試合に出場したベッツは、5打数1安打。打点はなかった。
ただ、現在の打点トップは、ベッツでも鈴木でもなく、テオスカー・ヘルナンデス(ドジャース)だ。試合前の時点で10打点だったテオスカーは、1回表と7回表のシングル・ヒットで、どちらも2人を生還させた。
今シーズン、テオスカーは、10試合で打率.300(40打数12安打)と出塁率.349、4本塁打と2二塁打、14打点を記録している。OPSは.999だ。
ここまでのテオスカーの打順は、6番が8試合、4番と5番が1試合ずつ。ベッツは、10試合とも1番。鈴木は、7試合とも2番だ。この3人は、いずれの試合もスターティング・ラインナップに並んでいる。
今世紀の打点王、2001~23年の延べ48人の打順を調べたところ、そのシーズンの先発出場が最も多かった打順が、1番あるいは6番という選手は見当たらなかった。同様に、7番、8番、9番も皆無だ。今シーズンは始まったばかりだが、現在の打順のまま、テオスカーやベッツが打点王を獲得すれば、6番打者の打点王も、1番打者の打点王も、今世紀初となる。2000年以前に存在するのかどうかは調べていないが、こちらも皆無かもしれない。いたとしても、ごくわずかだと思われる。
ちなみに、先ほど、11打点目を挙げ、ベッツと鈴木に並んだルルデス・グリエルJr.(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)は、8試合とも3番打者として出場している。
なお、テオスカーは、両リーグ2位の14三振も喫している。こちらは、テオスカーのすぐ前を打つことが多い、マックス・マンシーの16三振に次ぐ。同じイニングに、2人続けて三振は5度。それぞれのイニングが異なる連続三振――3アウト目と次のイニングの1アウト目――も含めると、6度を数える。