「辛麺屋輪」最高の「辛さ25倍」を再現

今回は、明星食品のカップ麺「辛麺屋輪監修 宮崎辛麺25辛」をレビューします。宮崎県を中心に主に九州で店舗展開する宮崎辛麺店「辛麺屋 輪」監修で、お店で最も辛い「辛さ25倍」を再現した商品となっています。

「宮崎辛麺」とは、宮崎県を中心に供される、大量の唐辛子やニンニクを効かせた真っ赤なスープにそば粉の入ったコシ強い麺、かきたまやニラを合わせた麺料理。

そして今回の「辛麺屋輪」は、宮崎や福岡など九州を中心に多店舗展開し、北海道や東北にも店舗がある「宮崎辛麺」の有名店のひとつです。

今回再現されているのはお店の辛さで最も高い設定となる「辛さ25倍」で、明星食品が設定する「辛さレベル」も最高設定の「5/5」となっています。真っ赤なパッケージデザインと合わせ、辛いものが得意でも戦々恐々とする商品ではないでしょうか。

「辛麺屋輪監修 宮崎辛麺25辛」の内容物

内容物は、別添袋が「液体スープ」と「かやく」2つの計3つと麺。麺はノンフライで細めとなっています。

先入れの「かやく」2袋を麺の上に開けた状態。2袋のうちひとつには大量の唐辛子とニラが、もう一方にはたまごのみが入っていました。

この大量の唐辛子を見て戦慄が走るのではないでしょうか。さすが最強の「25辛」は食べる前から恐怖を与えてきます。

「辛麺屋輪監修 宮崎辛麺25辛」食べてみた！

唐辛子やニンニクを効かせて真っ赤になった鶏豚ベースの醤油味のスープに、中細のノンフライ麺と、大量の唐辛子やかきたまが合わせられています。赤と黄が鮮烈な見た目。

スープは鶏ガラが主体の醤油味がベースで、この部分だけなら昔ながらの中華そば的な醤油味ですが、唐辛子やニンニクがのることで一気にポップな味わいになります。

唐辛子の入ったスープに加えて大量の唐辛子によって真っ赤に染まったスープは、「25辛」や「辛さレベル5/5」の脅し文句？に負けない恐怖を食べる側に与えますが、食べてみると確かに辛いものの最強レベルに辛いわけではありませんでした。

辛さは激辛までには至らない大辛程度で、「25辛」や「辛さレベル5/5」というほどの威力は感じません。むしろ、唐辛子ならではの風味が感じられ、唐辛子の辛味以外の部分が強調されているように感じました。

また、ニンニクもそれほど強くなく、あくまで脇役程度の存在感でした。辛味がそこまで強くないことやニンニクをガシガシ効かせていないのは、鶏ガラや唐辛子の風味を消さずに活かすためかもしれませんね。

麺は中細で緩やかに縮れのついたノンフライ麺。実際のお店ではそば粉の入ったコシの強い「こんにゃく麺」や他にもうどんなどが選べますが、カップ麺では中華麺が採用されています。

ノンフライ麺らしいなめらかさや甘さがスープの鶏ガラや唐辛子の風味を引き立てており、麺とスープの相性は良かったです。ただ、いずれ「こんにゃく麺」もカップ麺で食べてみたいですね。

具は、大量の唐辛子、かきたま、ニラの組み合わせ。唐辛子やかきたまはかなり多く、これまで出たカップ麺の中でも見た目の再現性で随一ではないでしょうか。赤と黄が鮮烈です。

唐辛子だけではなくかきたまの甘みも目立っており、辛さが思いのほか強く感じなかったのはたまごの甘さによるものもあるかもしれません。ニラは少なめでした。

唐辛子の魅力が光る一杯

「25辛」や「辛さレベル5/5」と謳う割には辛さは激辛には満たず大辛程度で、ニンニクもそれほど強くなく脇役程度でした。その結果、大量に入った唐辛子の辛味だけではなく風味も目立って感じられ、唐辛子の辛さ以外の魅力がクローズアップされた一杯でした。