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『スカム』サナ役を演じたムスリム女子大生、ヒジャブを被って軍に志願/ノルウェー

鐙麻樹北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会理事
ヒジャブを被って空軍へ! Photo: NRK

ノルウェーの高校生ドラマ『SKAM』で登場人物サナ役を演じたイマ―ン・メスキニ(Iman Meskini)が、軍に志願していたことがわかった。

ドラマは24日に最終回を迎えたばかり。放送直前、登場人物を演じた若者たちは現地報道陣に対して自由にインタビューに答えた。スカムの俳優たちは、これまでメディアで発言することを制限されていた。

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イマ―ン・メスキニさん(20)はオスロ大学に通う女子大生。ドラマのサナは黒色のヒジャブを被っているが、プライベートではメスキニさんはさまざまな色のヒジャブをまとっている。本人の日常の様子はインスタグラムにて。

VG紙などに対して、メスキニさんは7月25日よりスタヴァンゲルという町の郊外にある空軍で生活してくと回答。「今からとても楽しみで、ワクワクしています」と話している。

ノルウェーには徴兵制があり、女性も軍に志願することが可能。

メスキニさんの発言はノルウェーで大きく報道され、女性の防衛大臣であるイーネ・マリーエ・エーリクセン・スールアイデ氏(保守党)は喜んで歓迎した。「素晴らしい、彼女は境界を飛び越えた少女です。母国を守りたいと思う最高の人材を軍は必要としています。彼女をきっかけに、さらに多くの人が軍を志願するといいのですが。大変な仕事が多いですが、学び、体験できることもたくさんあります。がんばってください!」と応援した。

ノルウェーのアーナ・ソールバルグ女性首相(保守党)はメスキニさんのことを、「空軍に服務する素晴らしい女子!」と自身のFacebookで応援するメッセージを投稿した。

ノルウェー軍はVG紙に対し、ヒジャブを被ったままで兵役に就くことは可能と答えている。

Text: Asaki Abumi

北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会理事

あぶみあさき。オスロ在ノルウェー・フィンランド・デンマーク・スウェーデン・アイスランド情報発信16年目。写真家。上智大学フランス語学科卒、オスロ大学大学院メディア学修士課程修了(副専攻:ジェンダー平等学)。2022年 同大学院サマースクール「北欧のジェンダー平等」修了。多言語学習者/ポリグロット(8か国語)。ノルウェー政府の産業推進機関イノベーション・ノルウェーより活動実績表彰。北欧のAI倫理とガバナンス動向。著書『北欧の幸せな社会のつくり方: 10代からの政治と選挙』『ハイヒールを履かない女たち: 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』SNS、note @asakikiki

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