スアレスがパドレス残留。年俸500万ドルのオプションを破棄した後、5年4600万ドルで再契約
来シーズンも、ロベルト・スアレスは、サンディエゴ・パドレスの投手としてマウンドに上がる。
昨オフにパドレスと交わした1年1100万ドルの契約には、年俸500万ドル(解約金100万ドル)の選手オプションがついていた。1100万ドルの内訳は、契約金が100万ドル、2022年と2023年の年俸が500万ドルずつだ。
スアレスは、このオプションを破棄し、FAになった。だが、他球団と交渉を始める前に、パドレスと5年4600万ドルの再契約を交わした。新たな契約については、MLB.comのジョン・モロシが報じている。契約3年目が終わった時点で、オプト・アウトできるという。
メジャーリーグ1年目の最初と最後は、どちらも抑えられなかった。開幕戦は、2点リードの9回裏に登板し、与四球、与四球、暴投、与死球で無死満塁として、1アウトも取れずに降板。次の投手が暴投に続いてホームランを打たれ、スアレスに自責点3が記録された。リーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第5戦は、3対2とリードしていた7回裏の無死二塁から投げ、このイニングは無失点で終わらせたものの、8回裏はブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)に逆転2ラン本塁打を喫した。パドレスは3対4で敗れ、ポストシーズンから姿を消した。
だが、全体としては好成績を残した。レギュラーシーズンは、45登板の47.2イニングで奪三振率11.52と与四球率3.97、防御率2.27。ポストシーズンは、7登板の9.0イニングで9奪三振と2与四球、防御率3.00。最初と最後の登板、開幕戦とリーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第5戦を除くと、レギュラーシーズンの防御率は1.70、ポストシーズンの防御率は1.29となる。
スタッツが優れているだけではない。記憶に新しいところでは、ディビジョン・シリーズの第2戦がそうだ。1点リードの6回裏、無死一、三塁の場面で登板したスアレスは、ロサンゼルス・ドジャースの2人、ジャスティン・ターナーとギャビン・ラックスを三振と併殺打に仕留めた(次のイニングも無失点で切り抜けた)。この試合の白星により、パドレスはシリーズを1勝1敗とした。逆転され、そのまま敗れていれば、ドジャースに王手をかけられていた。
パドレスには、夏のトレードで獲得したジョシュ・ヘイダーがいる。スアレスは、ヘイダーにつなぐセットアッパーとして、来シーズンの開幕を迎えるはずだ。