新年早々「年賀状じまい」が届くと寂しい?!マナー講師がお勧めする年賀状のやめ方・2025年
郵便はがきの値上がりやSNSの普及により、年賀状をやめる人が急増しています。
株式会社ディライトが実施した「年賀状と喪中はがきの文化」に関する調査によれば、20代から70代の男女およそ1000人のうち、約6割(62.6%)の人が「2025年の年賀状を、出さない」と答えています。
この背景により「年賀状じまい」というキーワードが注目され、年賀状じまいを告げる文章が印字された年賀はがきや、はがきに貼るメッセージシールが出回るようになりました。
その一方で「わざわざ宣言されるのは不快」「新年早々、終わらせるというメッセージは寂しい」という声も。いったいどうするのがベストなのか、マナー講師である筆者が、思案してみました。
受け手の反応は人それぞれ 自分がどうしたいかで決める
結論から言えば、自分がどうしたいかで判断するのがよいと思います。
受け手の反応は人それぞれで、自分がコントロールできるものではないからです。
前述のように寂しく感じる人もいれば、年賀状じまいをうけとった方が安心、という賛成派もいます。
マナーは時代と共に変化するもので、現代の風潮は、はがきで年賀状じまいをするのが礼儀、と言いきれるものではありません。
LINEなどのSNSを活用するのもありですし、きちんと年賀はがきで、節目の挨拶をしたいと思えば、送ればよいでしょう。
誠意が伝われば良しとし、相手の反応を考えすぎないことです。
「今後も、おつきあいを続けたい」という思いを伝える
年賀状じまいの挨拶をする場合は「今後とも変わらぬおつきあいを続けたい」というメッセージを添えてください。
年賀状をやめるからといって、おつきあいが止まるわけではないからです。
新たな連絡手段を伝えたり、SNSのQRコードをプリントするという方法もあります。
以下の文章を参考にしてみてください。
◆今後とも、変わらぬおつきあいの程、よろしくお願い申し上げます。
◆今後は年始以外にも、こまめにご連絡させていただけるとうれしいです。よろしければ、LINEで繋がっていただけますでしょうか。
アカウント:〇〇〇〇
◆近況を、Instagramに載せています。
もしよろしければ、こちらのQRコードから、ご覧になってくださいませ。
発想の転換!年賀状じまいをきっかけに、交流が深まることも
発想を転換し、年賀状をやめることをきっかけに、交流を深めるという方法もあります。
年賀状を出さない代わりに、LINEや電話で連絡をとってみてはいかがでしょうか。
元日だとお互いにあわただしいでしょうから、年明けして数日後のおちついた頃に、近況伺いをするのです。
例えば「ご無沙汰しています。今年から年賀状を控えることにしたのだけど、ご挨拶がしたくて、電話してみました。お変わりなく、お元気ですか」と言えば、唐突な感じはしないはずです。
はがきだけの挨拶だと、どうしても、そこで完結しがち。
でも、電話なら、直接話せる分、いろいろなことを伝え合えるのではないでしょうか。
はがき以上に濃い話ができるのは、素敵なことだと考えます。
ただし電話は、相手の時間をいただくものですので、かける時間や相手の都合を考慮してくださいね。
以上、2025年、時流に合わせた年賀状のやめ方についてお伝えしました。
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良い年末年始をお迎えくださいませ。