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「やっぱり、見た目よりも中身」って本当? 見た目美人より中身美人? そう、外見よりも内面です。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


今日は、
「本当に、見た目美人よりも、中身美人のほうがいいのか?」
というテーマでお話したいと思います。

「人間は、見た目ではなく、中身だよ」とおっしゃる人がいます。「美人は3日で飽きるが、ブスは3日で慣れる」という言葉もあります。「見た目ブスより性格ブスのほうがタチが悪い」とおっしゃる人もいます。

皆さんは、いかがですか?
見た目と中身、どちらが重要だと思いますか?

性格心理学に詳しい立場の私から言わせてもらえれば、「中身が大切ってのはよくわかるけれど、見た目(ルックス)には拘(こだわ)らずにはいられない」っておっしゃる人が、世の中には3割ほどいらっしゃいます。

この、「見た目にどうしても拘ってしまう」というのは、生まれつき性格なので、直そうと思っても、なかなか直るものではありません。特に男性はそうです。「男は、目で恋する」という言葉があるように、男性は、どうしても、見た目に拘ってしまうことが多いのです。

見た目に拘らない男性は、結婚して自分の奥さんが、子どもを産み、お母さんになって、ドンドンおばちゃんになっていっても全然気になりませんが、見た目に拘る男性は、結婚した奥さんが、子どもを産んでお母さんになっても、ずっとずっと綺麗でいて欲しいと願います。

あなたが女性だったとしたら、どちらの旦那さんのほうがいいですか?

ずっと前に、テレビでやっていたのですが、幼稚園・保育園に通う園児の前に、二人の保育士さんが立って、園児たちは、どちらに駆け寄っていくか? という実験をしたことがあります。

1人の保育士さんは中年の小太りのおばちゃん、もう1人の保育士さんは若くてスタイル抜群の女性です。用意ドンでスタートしたら、園児たちに圧倒的に人気があったのは、クマのぬいぐるみのような小太り体型のおばちゃん先生でした。

私は見ていて「へぇー」と思ったのですが、そんな中、少数ですが、お友達の動きに惑わされず、迷わず若くてスタイル抜群の保育士さんに、真っすぐに駆け寄っていった園児たちも数名いました。

おばちゃん先生に近寄っていった園児たちに理由を尋ねと、「遊んでくれそうだったから…」「優しそうだったから…」でしたが、美人先生に駆け寄っていった園児たちに理由を尋ねると、「綺麗だったから…」「カッコ良かったから…」と答えました。

私は、「こんなに小さな子でも、好みはハッキリ出るんだ」と、驚きました。この美人先生を選んだ園児は、将来、大人になっても、きっと、見た目重視の傾向からは逃れられないと思います。

「俺は、中身よりもルックスだよ」「私は、中身よりもやっぱりルックスよ」とは、声に出して言いにくいとは思いますが、心の中でそう思ってしまうのは、抗(あらがえ)ないと思います。

そう、中身よりも見た目を重視してしまうという性格は、直るものでも直すものでもないのです。だから、そういう人は、そんな自分の性格を、素直に受け容れたほうがいいかと思います。

その上で、見た目がいい人の中から、さらに中身もいい人を、自分のパートナーに選んでいけばいいのではないでしょうか? そして、見た目も中身もいい人から惚れられるような自分になるよう、自分自身の魅力を磨いていけばいいのではないか、と思う次第です。

では、今日のまとめです。
1.中身よりも見た目を重視してしまうのは、半分以上は生まれつき性格です。よって、その性格は、直るものでも直すものでもありません。
2.見た目に拘らずにいられない人は、自分のパートナーを選ぶ際、見た目のいい人の中から、さらに中身もいい人を選ぶよう心掛けましょう。
3.見た目も中身もいい人から惚れられるような自分になるために、日々、努力精進し続けていきましょう。
以上です。

あなたは如何ですか?
見た目を重視する人ですか? それとも中身を重視する人ですか?


【おまけ、その1】
ご安心ください。あなたの内面の美しさは、外見に表れます。

【おまけ、その2】
どうしても自分の外見に自信がない方は、髪型・お化粧・ファッション・スタイル・姿勢・表情(笑顔)・仕草・声・言葉遣いでカバーしましょう。大丈夫、カバーできますとも…。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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