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東京は5日昼~6日朝にかけて雪の可能性大 交通機関への影響まとめ

片山由紀子気象予報士/ウェザーマップ所属
東京は、2月が最も雪が降りやすく、積もりやすい(写真:西村尚己/アフロ)

 南岸低気圧の影響で、東京では5日(月)昼から6日(火)朝にかけて、雪が降る可能性が高くなっています。

 予想される雪の量は東京23区で5センチ前後、交通機関への影響をまとめてみました。

東京上空に冷気層

 東京の雪予想で最も難しいのが上空から降ってくる雪がどのあたりで雨に変わるのか、見極めることです。

 地上から約600メートルの高さに、気温が0度以下の冷気層ができると、雪は途中で融けずに地上まで達することができます。

 5日午後はこの冷気層が東京上空に形成され、東京では雪が降りやすい状況となる見通しです。

降雪時に、東京上空にできる冷気層の模式図、筆者作成
降雪時に、東京上空にできる冷気層の模式図、筆者作成

雪は5日夕方から深夜がピーク

 東京では5日昼頃から雨が降り出し、次第に雪が混じるようになるでしょう。帰宅の時間帯は雪混じりの雨が降り、足元が滑りやすくなりそうです。

 低気圧が関東に最も近づくのは5日夜です。そのため、雪が積もりやすい時間帯は5日午後3時頃から6日0時頃となるでしょう。

 その後は雨に変わる、または、雪でも降り方が弱くなるため、さらなる大雪の可能性は低いと考えています。

【東京の時系列予報(2月5日午前9時~6日正午)】ウェザーマップ予報、降雪量の予報は気象庁発表:ウェザーマップ作画、筆者加工
【東京の時系列予報(2月5日午前9時~6日正午)】ウェザーマップ予報、降雪量の予報は気象庁発表:ウェザーマップ作画、筆者加工

交通機関への影響は?

 東京23区では5日夕方までに2センチ、さらに、6日朝にかけては1~5センチの降雪が予想されています。

 下図は東京で雪が積もったときの交通機関(鉄道、道路、航空)への影響をまとめたものです。

 今は雪が降り出す前から、計画運休や道路の通行止めなどの事前の対応が取られるため、必ずしもこのようになるとは限りませんが、ひとつの目安になると思って作成しました。

【首都圏】積雪時の交通機関への影響をまとめた表、筆者考案、ウェザーマップ作画
【首都圏】積雪時の交通機関への影響をまとめた表、筆者考案、ウェザーマップ作画

 通勤通学の足に最も影響する鉄道では東京の積雪10センチがひとつの目安になると考えています。これより大雪になると、速度を落として運転する、列車の運転本数を減らすなどの対応により、ダイヤが大きく乱れる可能性がでてきます。

 実際の詳しい対応については東急などホームページで案内しているところがありますので、知っていると慌てずに済みそうです。

【参考資料】

気象庁:大雪に関する関東甲信地方気象情報 第4号、2024年2月4日16時7分発表

気象庁:大雪に関する東京都気象情報 第3号、2024年2月4日16時42分発表

東京管区気象台ホームページ:自然災害に備えて~東京都の気象状況の着目点~、南岸低気圧による大雪

東急株式会社:教えて!東急線 悪天候や地震のときの運行編

JR東日本:なるほどQ&A Guide、自然災害(雪)

小田急(ODAKYU VOICE):降雪や凍結などによる支障を防ぐ小田急線の安全対策、2023年2月1日

気象予報士/ウェザーマップ所属

民放キー局で、異常気象の解説から天気予報の原稿まで幅広く天気情報を担当する。一日一日、天気の出来事を書き留めた天気ノートは128冊になる。365日の天気の足あとから見えるもの、日常の天気から世界の気象情報まで、天気を知って、活用する楽しみを伝えたい。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など。

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