江戸時代の後期から明治時代にかけて、北海道ではにしん漁が盛んに行われ、道内各地の漁港は活気にあふれていました。

当時、漁獲されたニシンは身欠きにしんとして加工され、北前船で主に関西に運ばれました。

その身欠きにしんを甘露煮にして、そばにのせた「にしんそば」は京都の名物料理として広く知られていますが、北海道でも郷土料理として昔から食べられています。

今回、たまたま立ち寄ったおそば屋さんで、「にしんそば」があったので頂いてきました。

そのおそば屋さんは、末広2条3丁目にある『そば庵 六良（むら）』です。

建物の横には30台分の駐車場、店内にはテーブル席と小上がり席を合わせて約100席とかなり大きなお店。セットメニューが豊富で家族連れに人気です。

平日はセルフサービスで無料のコーヒーがあります。また、そば湯やあげたまもセルフで自由に利用できます。

一番人気はボリューム満点の「カツ丼セット」。

おそばにおにぎり、茶わん蒸しがついた限定の「六良セット」も人気です。

さて、今日は何を食べようかと迷っていたら、気になるものを発見！

「あの人気メニューが期間限定で復活！！」なんて書かれたら食べたくなるじゃないですか。

「にしんそば」は、かけそばににしんの甘露煮をのせただけのシンプルな料理ですが、そばつゆににしんの風味と甘い味が溶け出して、独特な味わい。

にしんは柔らかく煮込まれていて、箸で簡単にほぐれ骨はまったく気になりません。

にしんそばは、あの人気漫画「ゴールデンカムイ」にも登場していて、作中では不死身の杉本が「これはヒンナだぜ」と言いながら食べるシーンが描かれています。

『そば庵 六良（むら）』のにしんそばは、とっても「ヒンナヒンナ」でしたよ。