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トップリーグ新人賞は姫野和樹。サンウルブズへはどんな準備を?【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
11月25日は敵地でフランス代表と激突。(写真:アフロ)

 国内最高峰のトップリーグで今季新人賞を獲得したのは、トヨタ自動車の姫野和樹。帝京大学卒のルーキーながらキャプテンを務め、持ち前の突進力を示した。

 身長187センチ、体重112キロで本職はフランカー。11月には日本代表デビューも果たし、2月からはナショナルチームと連携するサンウルブズに入って国際リーグのスーパーラグビーへ日本から初参戦する。

 1月21日、都内でのトップリーグ表彰式で共同取材に応じた。

 以下、共同取材機会の一問一答の一部(編集箇所あり)。

 

――今年のキャプテンとしての自己評価は。

「自分に対して期待するという意味でも50点。本当に助けられたので、そんなにいい点はつけられないです」

――足りなかったものは。

「完璧ではない。今年1年力不足を痛感したので、足りないものを上げたらきりがないです。ただやれることは、誰よりも努力して、誰よりも身体を張るということ。自分が姿で見せなくてはならないのに休んだことは、反省です(シーズン終盤、蓄積疲労からか風邪で練習を1日だけ欠席した)」

――トヨタ自動車のジェイク・ホワイト新監督について。

「ジェイクと会って、本当にすべてが変わりました。プレッシャーのなかでラグビーができて、多くのチャンスをもらって、それを掴む機会が多かった。感謝しています。印象に残っている言葉は…。

 初めにキャプテンをやる時、僕は『言葉で言えないタイプなので、全力でやる』を皆の前で伝えたんですけど、ある時、『その言葉を思い出せ。お前はそう言ったんだ』と。全力でやり続けようと思えました」

――スーパーラグビーに向けて。

「まずはコンディションを整えようと思います。11月に日本代表から帰ってきて、そのまま試合。自分自身、ここまで試合に出たことがなかったので、コンディショニングが難しかった。(1月28日からの別府合宿までの)2週間でリセットできたら。フレッシュな状態でサンウルブズに行きたいです」

――スーパーラグビーを戦ううえでの課題は。

「ブレイクダウン(ボール争奪局面での動き)とタックル。ラグビーにおいても芯の部分だと思うので、そこの強化は必要かと思いますね。個人的にブレイクダウンとタックルは、世界のレベルが高い。そこは大事です」

 サンウルブズは2月24日、東京・秩父宮ラグビー場でブランビーズと開幕節を戦う。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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