あす9日(火)は関東で4月1か月分の大雨のおそれ、花嵐で気温は急降下へ
南岸低気圧が通過へ
上図は今夜8日(月)午後9時の予想天気図です。西日本の南海上に前線を伴った低気圧があって、あす9日(火)にかけて、南岸沿いを進むでしょう。この影響で、特にあす9日(火)は東海や関東で大雨となるおそれがあり、警戒が必要です。
あす9日(火)昼前から激しく降る
低気圧に伴う活発な雨雲は、あす9日(火)昼前には東海から関東にも到達するでしょう。雷を伴った激しい雨が降るおそれがあり、また南部の沿岸部では平均10メートル以上の強い南風が吹き荒れるおそれがあります。桜が散り始めている所では、まさに大雨を伴った花嵐となりそうです。
暖気と寒気の衝突で、都内でも雨量が増えるおそれ
その後、あす9日(火)昼過ぎにかけて、雨や風はピークとなり、特に南からの暖気と内陸からの冷たい空気が南風と北風で衝突する都内などで、雨雲がかなり発達し、雨量が増える心配があります。さらに強い南風が吹いていた所でも北風に変わるため、一気に寒くなると思われます。
東京都心は花嵐に加え一気に花冷え
東京都心の時系列予報をみると、きょう8日(月)夕方から雨が降りやすくなり、低気圧が近づくあす9日(火)朝には本降りに、そして昼前後に激しく降り、それとともに北風が強まるため、まさに花嵐となるでしょう。
満開から5日経った東京都心の桜はこの花嵐で、相当数の花びらが舞い落ちることになりそうです。また北風が強まる午後は気温が10度そこそこまで急降下するため、一気に寒くなるでしょう。
4月1か月分の大雨予想も
コンピュータで予想されている24時間の最大降水量は、静岡で広く150ミリ以上となっていて、関東でも東京、神奈川、千葉を中心に、100ミリ以上(一部は150ミリ以上)の所が予想されています。
また右図は24時間の最大降水量に対する4月の平年比を表したものですが、100ミリ以上の雨が予想されている都心周辺などで、4月1か月分の雨に相当する100%以上が出現しています。もし予想通りならば、4月としては記録的な大雨となる可能性も考えられます。
警報級の大雨のおそれ
気象庁からは、東京、神奈川、千葉、静岡に、大雨に関する情報が発表されていて、あす9日(火)は警報級の大雨となる可能性がある旨発表されています。土砂災害や低土地の浸水、河川の増水などに、警戒が必要です。