物価高騰に負けない!介護食の献立の組み立て方
食材の価格変動が大きい今日この頃。普通の食卓も価格の影響を受けますが介護食も例外ではなく…。特に介護食は使える食材は限られている事もあり、家計へのダメージは大きくなります。そこでお財布に優しい介護食の献立の立て方をご紹介します。ポイントは4つです。
1.こだわりを捨てる
ここで言う「こだわり」とは、介護食の本やネットでのレシピ通りの材料を揃えようとしない。その時に安い食材、色味や見た目が似ている食材で代用する事です。例えばレシピの材料に「ほうれん草」と書いてあったら、小松菜、青梗菜などその時に安い食材で代用します。もちろん硬さや柔らかさが違うので加熱時間や切り方を工夫する必要はありますが、美味しくいただけます。新しい発見にも繋がるのでおすすめです。
例:ほうれん草:(代替食材:小松菜、青梗菜、キャベツ、レタスなど)
長ネギ:(代替食材:玉ねぎ、ニラ)
じゃがいも(代替食材:さつまいも、里芋、山芋などイモ類)
肉類:(代替食材:鶏⇔豚⇔牛どれでも変えてみる、魚の缶詰(水煮)など)
2.使う食材を固定化して無駄な食材を買わない
食材を色々買うと使い切れずに傷んでしまった!なんていうことありませんか?私もよく野菜を傷ませてしまったり、賞味期限が切れてしまったりともったいないことをよくしてしまい、罪悪感が生まれることも度々…。そこで、使う食材をある程度固定化して、他の食材は買わないという風に決めました。例えば、介護食でよく活躍する豆腐、卵は必ずストックする。野菜も介護食に使いやすいじゃがいも、玉ねぎ、大根、キャベツは必ず野菜室にある状態にしてあります。お肉も食べやすい豚バラを必ずあるようにしています。これだけあれば、数日買い物に行かなくても何とかなります。魚は骨なしのものを冷凍庫に2種類ほどストックして、あとは缶詰を多めに置いておくと安心です。
3.どうしても譲れない食材は、「介護のため」と考えて購入する
介護食を作るうえで「どうしてもこの食材がないとダメ」という食材があると思います。わが家は卵です。でも、卵の価格は以前に比べて値上がり傾向です。でも卵は食べやすい介護食を作るのには必須の食材です。高いから買わない…という選択肢はありませんでした。また、「骨なし魚」もわが家では必須です。骨が刺さるリスクがあるのでどうしても「骨なし」を選ばざるを得ません。骨をとる手間の分、価格も上がりがちになります。「食べない」という選択肢はないので「介護食のために必要な食材は価格が多少高くても買う」ことにしました。ただし、多く買うのではなく1~2種類で家族の人数分のみにして最低限の購入にしています。
4.冷凍食材を上手に活用する
冷凍食材は下ごしらえが済んでいるので、時間がないときには助かるお助けアイテムです。洗ったり、皮を剝く必要もないのでゴミも出ず、使いたい分だけ使えるので食品ロスも減ります。最近は多くの冷凍食材が多く販売されていて価格も安定しています。私も和風根菜ミックス、豚汁の具、ほうれん草、里芋とストックしています。
料理の本の通りの材料ではなく、その時に手に入るもの、価格が安いものを使って介護食を作る。これは普通の食事にも通じます。パズルや料理を実験のように考えてみると思わぬお気に入りが見つかる事もあります。「これじゃなきゃダメ」というこだわりを捨てて、気軽に手に入る食材で代用して料理をしてみてください。新しい発見やお気に入りの料理が見つかりますよ。ただし、味付けが濃くなるようならないように気をつけて下さいね。
※食事療法や薬を服薬されている方は、医師や看護師、管理栄養士にご相談ください。