介護食で「おせち」はどうする?食べやすさ重視の年始料理
そろそろ「年末の料理をどうするか?」悩む方もいるのではないでしょうか?市販のおせちを注文された方もいると思います。でも、介護食を食べている人が「おせち」を食べられるか、少し不安な料理もあると思います。年の初めの料理は昔ながらの「おせち料理」を用意したい!食べたい!という方もいるかもしれませんが、「介護食」では「安心。食べやすさ」を重視した方が、作る人、食べる人共に安心です。今回は、ここ数年のめぐねこ家の「おせち料理」をご紹介します。おせち料理どうしよう…と考えている方のヒントになれば幸いです。価格もおせち料理全て用意するよりも安価で済みます。
わが家では、おせち料理は元旦の夕食で食べます。なので元旦の夕食をご紹介します。
・お刺身(まぐろ・ぶり等、介護メンズの希望するものを出します)
・卵焼き(私は伊達巻が食べたいのですが、介護メンズは伊達巻が苦手なので多数決で卵焼きを作ります。)甘い卵焼きにすると、伊達巻に近づきますよ。
・煮物(里芋だけの時もありますが、筑前煮のように具だくさんにするときもあります。事前に冷凍しておいた里芋を使えばすぐにできるので、前日から準備しなくてもOKです)
・大根サラダ(紅白なますは酸味でむせてしまうので、サラダにします。)
【作り方】
1.大根を細切りにして塩もみをして、水分を取ります。
2.5~10分置いたら水分をしっかり絞ります。
3.ホタテほぐし缶(汁も入れます)、2の大根、マヨネーズで和えます。味をみて塩、胡椒をして完成です。ホタテ缶を使うことで、贅沢感がでます。
・味噌汁とごはん:おかずのボリュームがあるのでみそ汁の具は、お麩など十分です。ごはんもお正月感をより出したいときは「お赤飯」にします。最近は「お赤飯の素」も市販されていて、お米と混ぜて炊くだけと手軽なので使用しています。もち米を入れると美味しいのはわかっていますが、「お赤飯のためだけにもち米を買うのはちょっと…」「もちっとした食感が喉に詰まりそうで怖い」ということもあり、私は普通米のみで炊いています。十分美味しいですよ。残りは次の日の朝食にします。
お餅は詰まる可能性があるので購入しません。目にすると食べたくなるのであえて購入しません。
これが、元旦の夕飯の基本になっています。これに私は大好きな黒豆を食べます。もちろん1人しか食べないのでパックのものを買ってきます。また昆布巻きは食べづらいので「昆布の佃煮」を冷蔵庫にストックしておきます。白米を食べるのに「何か欲しい」ときに便利です。
おせち料理の1つ1つに意味がある事は重々承知しています。ですが、意味を重視するばかりで、食べられないものが年始から並ぶのも悲しいものです。だったら「食べられるものを、食べたい分」食卓に並ぶ方が華やかで、賑やかな食卓になります。その方がお互い、満足感が違います。伝統を継承することも大切ですが、食べやすいことが「介護食」にはより大切です。
※噛む力、飲み込む力には個人差があります。不安がある方は医師や看護師、管理栄養士などにご相談くださいね。