エンジェルスは双子のジョイス兄弟をドラフトで指名。昨年はベン、今年はザック。全体89位と414位
7月11日、ロサンゼルス・エンジェルスは、ドラフト14巡目・全体414位にテネシー大のザック・ジョイスを指名した。
昨年のドラフトで、エンジェルスは、3巡目・全体89位にテネシー大のベン・ジョイスを指名している。
ザックとベンは、双子の兄弟だ。右投手という点も、共通する。それぞれ、2020年の1月と10月にトミー・ジョン手術を受けた。
その後、ベンは2022年に復帰したが、ザックは2020年だけでなく、2021年と2022年もプレーしなかった。メンタル・ヘルスが理由らしい。また、ベンと違い、100マイルを超える速球を投げるわけではない。
どちらもメジャーリーグでプレーした双子は、これまでに10組を数える。現在は、サンフランシスコ・ジャイアンツにいる、テイラー・ロジャースとタイラー・ロジャースが10組目だ。
ジョイス兄弟は、彼らに続く11組目の双子メジャーリーガーとなるかもしれない。ベンは、5月29日にメジャーデビューした。
なお、ロジャース兄弟も、2人ともリリーフ投手だが、左右と角度が異なる。テイラーは左のオーバーハンド、タイラーは右のサブマリンだ。プロ入りした年と球団も違う。テイラーは、2012年のドラフトで、ミネソタ・ツインズから11巡目・全体340位指名を受けた。タイラーは、2013年の10巡目・全体312位。ジャイアンツに指名された。
彼らがチームメイトになったのは、今シーズンからだ。テイラーは、サンディエゴ・パドレスとミルウォーキー・ブルワーズを経て、FAになった昨オフ、ジャイアンツと3年3300万ドルの契約を交わした。
それについては、こちらで書いた。
◆「同じチームで投げる双子のリリーフ投手の年俸差は5倍以上。防御率の高いほうが高額。違いの理由は…」
今シーズンは、テイラーが35登板の30.0イニングで防御率3.30、タイラーは41登板の45.2イニングで防御率2.17を記録している。兄弟揃って登板は19試合。間に他の投手を挟まず、2人が続けてマウンドに上がり、ホールドとセーブを記録した試合もある。
ロジャース兄弟を含む、10組の双子メジャーリーガーについては、テイラーの3年後にタイラーがメジャーデビューした時に、こちらで書いた。