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3勝2敗/2勝3敗の日本シリーズはどう決着した!? 横浜DeNAと同じ●●○○○で優勝を逃したのは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
横浜スタジアム MAR 6, 2020(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

 今年の日本シリーズは、第1戦と第2戦に福岡ソフトバンク・ホークスが勝利を収めた後、第3戦から第5戦まで、横浜DeNAベイスターズが3試合続けて勝っている。

 白星と黒星の並び順と引き分けの有無を問わず、3勝2敗/2勝3敗となったシリーズは、見落としがなければ、今年が48度目だ。

 過去の47シリーズ中25シリーズは、4勝2敗/2勝4敗で終わっている。3勝2敗のチームが4勝2敗として、優勝を飾った。あとの22シリーズの優勝は、3勝2敗→3勝3敗→4勝3敗も、2勝3敗→3勝3敗→4勝3敗も、11チームずつだ。

 3勝2敗からの優勝は、4勝2敗の25チーム+4勝3敗の11チーム=36チーム。2勝3敗からの優勝は、そこから2連勝の4勝3敗しかないので11チームだ。それぞれの割合は、76.6%(36/47)と23.4%(11/47)となる。

 また、3勝2敗/2勝3敗となった47シリーズのうち、引き分けを含めず、今年のここまでと同じ白星と黒星の並び、●●○○○/○○●●●は、7度を数える。

 この7シリーズで優勝を飾った各チームの白星と黒星は、1962年の東映フライヤーズが●●○○○○(対阪神タイガース/第3戦が引き分け)、1979年の広島東洋カープが●●○○○●○(対近鉄バファローズ)、2000年の読売ジャイアンツが●●○○○○(対福岡ダイエー・ホークス)、2003年の福岡ダイエーが○○●●●○○(対阪神)、2011年の福岡ソフトバンクが●●○○○●○(対中日ドラゴンズ)、2016年の北海道日本ハム・ファイターズが●●○○○○(対広島東洋)、2022年のオリックス・バファローズは●●○○○○(対東京ヤクルト・スワローズ/第2戦が引き分け)だ。

 今年の横浜DeNAは、第6戦に勝つと、1962年の東映、2000年の読売、2016年の北海道日本ハム、2022年のオリックスと同じ●●○○○○で優勝。第6戦に敗れて第7戦に勝つと、1979年の広島東洋と2011年の福岡ソフトバンクと同じ●●○○○●○で優勝となる。

 一方、今年の福岡ソフトバンクが日本シリーズを制する、○○●●●○○の前例は、2003年の福岡ダイエーしかない。言い方を換えると、今年の横浜DeNAのような、●●○○○から優勝を逃したのは、2003年の阪神だけだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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