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あす17日(金)夜から冬将軍到来 東北日本海側は猛吹雪に警戒 宮城県も冬から“真冬”へ

小杉浩史気象予報士 / ウェザーマップ所属
18日(土)の上空の寒気の予想 強い寒気が日本列島を覆う(提供:ウェザーマップ)

蔵王山の初冠雪が仙台管区気象台から発表されたのは今から約2か月も前の10月18日。ところがその後は季節が一旦後退。仙台市内の泉ヶ岳の初冠雪は、蔵王山から1か月以上も後の先月24日でした。

きょう16日17時現在の積雪平年比 積もっている地点自体が少なく、さらに積雪量も平年よりはるかに少ない(提供:ウェザーマップ)
きょう16日17時現在の積雪平年比 積もっている地点自体が少なく、さらに積雪量も平年よりはるかに少ない(提供:ウェザーマップ)

ところがきょう16日17時現在、宮城県内で積雪を観測している地点はナシ。駒ノ湯でも積雪は0センチになり、再び季節が後退しています。

ただあす17日(金)の夜からはいよいよ冬将軍が到来。一気に寒くなりますし、日本海側や宮城県西部の山沿いでは再び雪が降り積もるようになりそうです。

今季ここまでで1番の寒気襲来 日本海側は猛吹雪に警戒を

あすも低気圧や前線の影響で、宮城県は曇りや雨のスッキリしない天気が続きます。この低気圧はあすの夜以降、急発達しながら東へと抜けていき、あす夜には強い冬型の気圧配置になる見込みです。

あす17日(金)夜の予想天気図(提供:ウェザーマップ)
あす17日(金)夜の予想天気図(提供:ウェザーマップ)

低気圧が発達するエネルギー源は南北の温度差です。低気圧がこれだけ発達するということは後ろに控えている寒気がそれだけ強いということを意味します。

北日本では今週月曜日(13日)にも寒気が流れ込んできましたが、その時よりもさらに強い寒気があす夜~あさって18日(土)にかけて押し寄せてくる見込みです。

上空約1500mの寒気の比較 左が13日(月) 右が18日(土)の予想(提供:ウェザーマップ)
上空約1500mの寒気の比較 左が13日(月) 右が18日(土)の予想(提供:ウェザーマップ)

この寒気によって日本海側では雪が降り続き、強い風も加わって猛吹雪となるおそれがあるため警戒をしてください。

18日(土)の雪と風の予想(提供:ウェザーマップ)
18日(土)の雪と風の予想(提供:ウェザーマップ)

宮城県でも季節は真冬へ

宮城県内でもあす夜からは季節が一気に“真冬”へと進みます。

17日(金)夜遅くの雨・雪の予想(提供:ウェザーマップ)
17日(金)夜遅くの雨・雪の予想(提供:ウェザーマップ)

雪雲のかかる西部の山沿いではあす夜~あさってにかけては積雪がどんどん増えていきそうです。また平地にも時々雪雲が流れ込んでくる見込みですので、車の運転などはご注意ください。

気温も大きく変化します。あす日中はまだ極端な寒さはないものの、夜からは気温が急降下。あさって18日(土)は仙台でも朝は-1~-2度、最高気温でも2~3度という今シーズン一番の寒さになる予想です。(ちなみに仙台では今季ここまでは冬日は未だ出ていません)

仙台の17日(金)~18日(土)にかけての気温の予想(提供:ウェザーマップ)
仙台の17日(金)~18日(土)にかけての気温の予想(提供:ウェザーマップ)

またきょう発表された1か月予報によると、向こう1か月の東北地方の気温は「平年より低い」、日本海側の降雪量は「平年より多い」予想です。これまでは遠慮がちにしか進んでいなかった季節ですが、この先は一気に真冬へと突き進んでいきそうです。

向こう1か月の気温の予想 これまでとは一転して平年以上の寒さになる予想(提供:ウェザーマップ)
向こう1か月の気温の予想 これまでとは一転して平年以上の寒さになる予想(提供:ウェザーマップ)

気象予報士 / ウェザーマップ所属

東京都出身。大学卒業後、会社員やフリーターなどを経て、2012年に気象予報士を取得。2015年からミヤギテレビにて気象キャスターとして出演中。趣味はバイクに乗ること、目標は「宮城の天気と言えばこの人!」と言われること。南東北の北東から、天気の怖さと面白さをお伝えします。

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