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3日後にWBA暫定スーパーバンタム級王座決定戦のリングに上がる17戦全勝11KO

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Photo: Team Prince Ranch Boxing

 1月23日にコネチカット州、モヒガンサン・アリーナで行われるWBA暫定スーパーバンタム級タイトル決定戦に出場するラエース・アリ―ム(30)。17戦全勝11KOのアリ―ムと、16戦全勝9KOのビクトル・パシラスの対戦は、同級WBOタイトルマッチであるメインイベントと同様、注目のカードだ。

Photo: Team Prince Ranch Boxing
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 ミシガン州ムスケゴン出身のアリームは、アマチュア時代に18度リングに上がって10勝8敗と、期待される選手ではなかった。が、プロに転向してからチャンピオンベルトを夢見てラスベガスに移住。自身に可能性を感じてくれたトレーナーと出会い、スタイルを変えた。

 白星を重ねたアリームは昨年8月、SHOWTIMEで自身のファイトがオンエアされた。SHOWTIMEに登場するのは、2度目であった。同ファイトで10回TKO勝ちを収め、WBA暫定王座決定戦のチャンスを掴んだ。

Photo: Team Prince Ranch Boxing
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 対戦相手であるビクトル・パシラスの印象について、アリームは言う。

 「引き出しの多い、いい選手だな。でも肉体的にも精神的にも、俺のレベルじゃない。こちらにはスピードがあるし、ヤツよりリングIQが高い。俺の方が洗練されたファイターだ。激しい打ち合いになるだろうが、ヤツを俺が圧倒し、勝利するだろうよ」

Photo: Team Prince Ranch Boxing
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 「トレーナーであるボビー・マッコイとは非常に相性がいいんだ。今回のキャンプでも、相当ハードなメニューをこなした。ラスベガス以上に充実した練習とスパーリングをこなせる場所など見当たらない。

 我々は周到に作戦を考え、リングの上でも様々な調整をしていく。最高の仕上がりで当日を迎えるよ」

 WBA暫定スーパーバンタム級タイトルに関しては、

 「俺にとって、転機となるものだろうな。常々、122パウンドで最強は自分だと主張してきた。今後、この階級のベルト統一を目指していく。

 ボクシングファンがTV中継で興奮する際、SHOWTIME以上に素晴らしいものなど無い。自分自身もより大きなステージを目指している。マネージャーやプロモーター、そしてチャンスを与えてくれた興行に携わった人々、そしてSHOWTIMEに心から敬意を払う。勝者として自分の手が上がる瞬間が待ち切れない」と話した。

 全勝同士の対決は、どんな展開となるだろうか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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