【カビや雑菌に注意】夏におススメ食器洗い用スポンジとお手入れのコツ
今の季節、水回りのカビや雑菌が気になります。さらに、夏から秋にかけては食中毒にも注意しなければいけません。特に気を付けたいのが、キッチンの食器洗い用スポンジの衛生面です。
今回は、夏におススメの食器洗い用スポンジと清潔に使うコツについてご紹介します。
◆食器洗い用スポンジの衛生面は大丈夫?
食中毒の原因となる大腸菌、黄色ブドウ球菌、その他の雑菌が発生する環境は、カビ菌と同じ「温度、湿度、養分」です。食器洗い用スポンジの内部はほどよい温度と湿度、食品カスや洗剤などの残留分が養分となりまさに菌にとっては絶好の繁殖場所なのです。特に高温多湿の季節のキッチンは危険信号です。雑菌だらけのスポンジで食器や調理器具を洗っているのでは!?とても気になりますよね。
◆夏におススメ、清潔に使えるスポンジ3選
食器洗いをする度に、スポンジをすみずみまで洗浄し乾燥させるのは大変です。そこで、雑菌発生の条件「温度、湿度、養分」の対策をとりやすい素材のスポンジを選び、お手入れをすることで清潔な状態を保つことができます。夏におススメのスポンジを3アイテムと、おススメポイントをご紹介します。
ズビズバサラッシュ立体タイプ(旭化成ホームプロダクツ株式会社)
速乾性のあるあみたわしタイプです。立体編み物構造なので薄いスポンジのような質感です。内部の立体繊維と表面の網目が大きく泡立ちもよく手によくなじみます。
*おススメポイント*
軽い素材で網目も大きくすぐに乾きます。食品カスがひっかかっても落としやすく清潔です。洗剤が良く泡立つのでスポンジとあみたわしのいいとこどりのようなアイテムです。
熱湯消毒が可能です。
そうじの神様 キッチン用アミタワシ(KBセーレン株式会社)
繊維会社が開発した速乾性のあるあみたわしです。細かいブラシのような特殊繊維が表面にたっぷりついているので、弁当箱の四隅やザルなど細かい部分の汚れもよく落ちます。
*おススメポイント*
糸から自社工場で製造しているこだわりのある繊維会社の製品なので耐久性があります。表面のブラシがしっかり汚れを落とすので洗剤の使用量が減ります。もちろん、あみたわしタイプなので速乾性もあります。
熱湯消毒が可能です。
パックスナチュロン キッチンスポンジ(太陽油脂株式会社)
石けんメーカーが考えた食器洗い用スポンジです。石けん用に考えられているため、泡立ちがとても豊かです。白くてシンプルなデザインはシンクの中がより清潔に見えます。
*おススメポイント*
スポンジは乾きにくいイメージがありますが、軽く目が粗いため水切れがよくぬるぬるしません。あみたわしタイプが苦手、たくさんの泡で洗いたいという方におススメです。
◆お手入れ方法のコツ
雑菌繁殖予防のお手入れ方法です。毎日のことなのでなるべく簡単にできる方法を考えました。
1.ウエスでぬぐう
大まかな汚れ・油汚れは洗う前にウエス(使い捨ての古布)や、キッチンペーパーでぬぐいとります。スポンジは仕上げ洗いだけにすると、汚れや余分な洗剤が残らず雑菌の養分が残留しにくくなります。
2.洗浄・除菌
食器を洗った後、スポンジだけを洗剤でしっかり洗いすすげば雑菌の栄養分が流れ落ちます。さらに熱湯消毒もしておきます。熱湯は30秒から60秒でほとんどの菌(※すべての菌ではありません)がなくなるので有効な方法です。
耐熱温度が100度以下のスポンジは熱湯消毒をすることができないので、酸素系漂白剤を使用して漬け置き除菌します。
※上記おススメアイテムの中でパックスナチュロンキッチンスポンジは熱湯消毒をすることができないのでご注意ください。
3.乾燥状態を保つ
あみたわしや水切れのよいスポンジを使うことでスポンジの乾燥状態を保つことができれば湿度が下がり雑菌が繁殖しにくくなります。フックにつるす、干す、貼りつくタイプのスポンジホルダーにするなど置き場所にも工夫するとよいですよ。
油や食品カスを残さない(ウエスで予洗い)・殺菌する(熱湯消毒)・温度湿度を下げる(乾燥)
この3つのポイントを考えてお手入れすると有効です。
◆たかがスポンジ、されどスポンジ。毎日の家事だからこそ考える。
選んだアイテム全てに共通している特徴は「速乾性」です。洗いやすく乾燥しやすいものを使うことで、スポンジ内部の雑菌の繁殖を抑えることができます。
スポンジは消耗も激しく、適当にあるもので済ませてしまうことも多いと思います。
でも、食器を洗うのは一日に何度もしなければならない家事のひとつです。小さなことですが、衛生面を気にして素材選びやお手入れ方法を少しだけ工夫すると、気持ちよく食器を洗うことができて家事が楽しくなるのではないでしょうか。