WBAスーパーミドル級タイトル戦、間も無くゴング!4戦全勝3KOの王者vs.12戦全勝5KOの挑戦者
キューバからアメリカに移住し、プロ3戦目で空位となっていたWBA暫定スーパーミドル級王座を獲得。同暫定王者から正規チャンピオンに昇格したデビッド・モレル・ジュニア(23)と、12戦全勝5KOの挑戦者、マリオ・カザレス(30)が今日対戦する。
チャンピオン、モレルは167.2パウンド、挑戦者、カザレスは166.6パウンドで前日計量をパスした。
身長185センチにして、リーチ199センチのサウスポー、モレルのアマチュア戦績は、48勝(12KO)5敗。2016年ユース世界選手権で優勝し、最優秀選手に選ばれた。2017年にはキューバ・ナショナル王者となり、2018年インドで開かれた国際トーナメントでも優勝を飾った。
2019年7月、常夏の祖国キューバを離れ、アメリカに移住。雪の多い極寒の地、ミネソタ州ミネアポリスで暮らし始め、翌月プロデビュー。
目下4戦全勝3KOのモレルは言う。
「この試合に向けて、これまでと同じようにハードな練習を重ね、しっかり準備した。コンディションは今まで以上にいい。この一戦はキューバvs.メキシコの戦争のようになるだろう。だからこそ、自分を追い込んで調整した。
リングで何が起こっても、対応できる。自分の距離で戦う。接近戦でも打ち勝つ自信がある。必ず防衛してみせる
俺は何事に対しても、幸せを感じていたいんだ。このタイトル戦についてもそうだよ。俺が経験不足だとか、色々いうヤツもいるが、そうした意見が間違っていることを証明する。168パウンドの選手なら、誰だって戦う心づもりはあるんだ。
今やホームタウンとなったミネアポリスのリングに上がることが、実に嬉しい。素晴らしいファイトを御覧に入れるよ」
挑戦者、マリオ・カザレスも話した。
「キューバ人のファイティングスタイルが秀逸なことは、理解しています。我々メキシカンも、キューバ人から大きな影響を受けました。モレルも私も、そのスタイルの源が何であるかを分かっています」
「世界タイトル挑戦の機会を、何年も待ち望んでいました。この瞬間の為に努力して来たんです。逃しはしません。本当に戦争となるでしょうね」
若きキューバ人王者が勢いを止めずに白星を挙げるか、あるいはキャリアで勝る30歳の挑戦者が、プロの意地を見せるか。数時間後にゴングが鳴る。