2000安打、400二塁打、50三塁打、300本塁打、200盗塁をすべて達成にリーチ。残るあと1は…
4月14日、アンドルー・マッカッチェン(ピッツバーグ・パイレーツ)は、今シーズン1本目のホームランを打ち、通算300本塁打に到達した。
300本塁打以上の選手は、マッカッチェンを含め、160人を数える。だが、300本塁打だけでなく、2000安打、400二塁打、50三塁打、200盗塁も達成した選手は、11人しかいない。
マッカッチェンは、三塁打をあと1本打つと、この12人目となる。
ただ、あと1本のハードルは、低くない。2021年4月7日の通算49本目を最後に、三塁打は途絶えている。各シーズンの本数は、メジャーリーグ1年目の2009年が9本、2010~14年が5本または6本、2015~18年は2本あるいは3本と推移してきた。2019年以降は、2019年と2021年に1本ずつだ。
ちなみに、レジー・ジャクソンは、2000安打、400二塁打、300本塁打(500本塁打)、200盗塁を達成したが、50三塁打には1本届かなかった。三塁打以外のスタッツは、2584安打、463二塁打、563本塁打、228盗塁だ。
マッカッチェン以外の現役選手では、マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)がこの記録に最も近い。現時点では、1640安打、311二塁打、54三塁打、374本塁打、208盗塁。安打は2000本の82.0%(残り360本)、二塁打は400本の77.8%(残り89本)に達している。
5つのスタッツのいずれも、すでに到達あるいは到達まで残り25%以下――1500安打以上、300二塁打以上、38三塁打以上、225本塁打以上、150盗塁以上――の現役選手は、トラウトしかいない。
なお、マッカッチェンは、パイレーツでメジャーデビューし、サンフランシスコ・ジャイアンツ(2018年)、ニューヨーク・ヤンキース(2018年)、フィラデルフィア・フィリーズ(2019~21年)、ミルウォーキー・ブルワーズ(2022年)の4チームでプレーした後、パイレーツに戻ってきた。
移籍を挟み、通算1本目と300本目のホームランを同じチームの選手として打ったのは、マッカッチェンが4人目だ。それについては、こちらで書いた。