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ホークスJr.の二刀流 「スーパー小学生」関戸は投げて130キロ、打てば先頭打者弾!

田尻耕太郎スポーツライター

準決勝で先頭アーチにタイムリー

NPB12球団ジュニアトーナメントは12月29日が最終日。午前が準決勝。ホークスJr.は9対1(5回コールド)でスワローズJr.に圧勝して決勝進出を決めた。

背番号18が、準決勝ではバットでチームをけん引した。1点を奪われた直後の1回裏、レフトへ先頭打者本塁打を放ち同点に。一見すれば会心の当たりも「芯ではなかった」と言うから驚きだ。3回にはダメ押しに2点タイムリーを放ち、盗塁も決めた。

関戸選手(背番号18・右)。左は、少年野球チームでもバッテリーを組む香田選手
関戸選手(背番号18・右)。左は、少年野球チームでもバッテリーを組む香田選手

予選リーグでは、昨年まで大会3連覇のジャイアンツJr.を相手にマウンドから見下ろした。120キロ台後半を常時マークする快速球で相手打線を沈黙させた。5回1安打10奪三振で完封勝利。

3者連続3球三振!

圧巻は3回のピッチングだ。7番からの下位打線だったが、3者連続3球三振とマンガのような快投を見せた。

「スピードも三振の数も気にしない。ボクは一生懸命投げるだけ」とさらりと言ってのけるところが、また頼もしい。

池田親興監督も「あの球を、長いイニング投げられるのが素晴らしい。ジュニアチームの監督をやって4年。いろいろな投手を見てきましたが、短いイニングでは投げられても1試合を通して投げられるコはいなかった」と目を丸くする。

29日午後に行われる決勝戦では先発する見込み。ホークスJr.を6年ぶり2度目の日本一へ導けるか。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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