藤浪晋太郎の防御率13.50は、10イニング以上の372人中ワースト
5月5日、オークランド・アスレティックスは、12対8でカンザスシティ・ロイヤルズを破り、シーズン7勝目を挙げた。先発マウンドに上がったカイル・マーラーは、5.1イニングで5失点(自責点5)ながら、アスレティックスは、5回表を終えるまでに9得点。開幕33試合目にして、初めて先発投手に白星がついた。
ただ、7回裏に登板した藤浪晋太郎は、勝利にほとんど貢献できなかった。最初の2人を歩かせ、内野フライに討ち取った1人を挟み、4人目にも四球を与え、満塁としたところで降板した。藤浪が残した走者は3人とも生還したので、0.1イニングで自責点3。シーズン全体では、19.1イニングで自責点29だ。防御率は、登板前の12.32から13.50となった。
藤浪の防御率は、先発とリリーフを問わず、10イニング以上を投げている372人のなかで最も高い。ワースト2位は、藤浪のチームメイト、防御率12.94のジェームズ・カプリリアンだ。こちらは、16.0イニングで自責点23。先月中旬にローテーションからブルペンへ回され、下旬にAAA降格となっている。
藤浪の被打率.288はワースト70に入っておらず、奪三振率8.38はワースト150にも「ランクイン」していない。高いほうから数えて217番目、低いほうから数えると156番目だ。ただ、与四球率8.84は、ワースト5位。与四球が奪三振より多い投手も、藤浪以外には11人しかいない。5月5日の登板は、19球中15球がボール。2人目の打者を除くと、13球で与四球3を記録した。ボールが12球(4球×3人)、ストライクは1球いうことだ。
ちなみに、10イニング以上で防御率0.00は2人。イェンニアー・カノー(ボルティモア・オリオールズ)とゲーブ・スパイアー(シアトル・マリナーズ)がそうだ。それぞれ、11登板で14.0イニングと15登板で12.2イニングを投げ、どちらも無失点。引き継いだ走者の生還も、カノーが11人中1人、スパイアーは10人中2人と少ない。カノーは、被打率.048も10イニング以上のベスト。被安打は、シングルが2本だけだ。
奪三振率は、アレクシス・ディアズ(シンシナティ・レッズ)の18.90が最も高い。10.0イニングで21三振を奪っている。与四球率0.00は、カノー、ホゼ・アルバラード(フィラデルフィア・フィリーズ)、タナー・バイビー(クリーブランド・ガーディアンズ)、ティム・メイザ(トロント・ブルージェイズ)の4人だ。